“同性愛差別発言をする奴らってブスが多いのよね” サムソン高橋 年末年始LGBT放談(後編)

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※本記事には刺激的な表現が含まれています。修正を加えつつも、著者の意思を尊重して掲載しております。

非シャイニーなサムソン高橋がシャイニーの聖地「LETIBEE LIFE」で好き勝手にLGBT業界を語り尽くすと言う怖いもの知らずな年末年始特別企画。後編は2016年の、日本のLGBT業界の展望を語り倒します。
(聞き手:itaru1964)

前編記事:

READ  "渋谷同性パートナーシップ” への恨みを吐露!? サムソン高橋 の2015−2016 年末年始LGBT放談(前編)

2016年、このオネエが天下を獲る!

itaru1964(以下I):LGBT業界の2015年の振り返りと2016年の展望がテーマのこの年末年始対談、おかげさまで前回はあちこちで物議を醸しだしながらも好評だったんだけど、ちょっと話題がマニアック過ぎた感もあったのを反省して、後編はベタなテーマから話したいのよ。去年は引き続きおねえタレントが活躍したじゃない? あれ、どう思う?
サムソン高橋(以下S):ああ、『プレイガール』の沢たまきとかね。
I:お姐違いだよっ! マニアックにならないように話振ったのに、40代以下にはわからないボケかますんじゃねえよ!
S:ごめんなさい。青江のママとか、KINYAとか、ベティのマヨネーズママとか、リリアンとかよね。
I:ゆとり世代がドン引きする音が聞こえるし、後半は俺にも誰だかわからないから。
S:関西人にしかわからないかしら……。まあそういった人たちみたいに太古の昔からそういった需要はあるんだし、そういうのが日常的になるのは私たちにとっても悪いことじゃないんじゃないの? マツコ・デラックスが日常光景になるなんてキテレツな未来、ノストラダムスもムーも予想してなかったわよ。逆にオネエが日常になってゲテモノ感が薄れたぶん、これから淘汰されるんじゃないの?
I:マツコという最終兵器がでかかったわね。
S:一人の人間の中に小林亜星と京塚昌子が存在してるんだもの。昭和のホームドラマの父と母よ? 最強よ。私も佐良直美に似てるから、TBSに出演させてもらったときは、イケるかな、と思ったんだけど……。
I:それもお姐違いだよっ! 『いいじゃないの幸せならば』みたいな名曲歌ってパンタロンはきこなしてから言いなさいよ。って、マジで40代以下の読者おいてけぼりだから!
S:マツコは司会させてもたけしやさんまみたいに巧みにまわしつつ異化効果も感じさせるじゃない。で、普通に面白いでしょ。これがでかいわよ。今までのオネエタレントって毒舌と言われつつ「おブス」とか言うだけで、クソつまんないやつ多かったじゃない。
I:○○○○とかね。
S:やめなさいよ。というか、十数年前は「ゲイ雑誌業界でいちばんアクの強い三人組」としてBYGSビルの魚や一丁で一緒に飲んでた子の一人があんな活躍して、感慨深いわよね。
I:……、ねえ、それ言うのやめない? こっちの落ちぶれようが引き立つから。
S:落ちぶれるほど昔の私たちってなにか成し遂げたっけ?
I:あなたはゲイビデオ業界初のハメ撮りという業績があるでしょ。某ゲイ雑誌元編集長の私もスーパーガッチリ、SGという概念を確立した輝かしい過去があるのよ。
S:二つとも穴を掘って地中深く埋めたい過去ね。SGってみごとにガチムチにとって替わられたわよね。今SGとか聞いても○○○○の略称としか思えないわよ。
I:(三色の旗でぶん殴りながら)はじまったばかりの連載終わらせたいか! そんなあんたが2016年注目してるオネエタレントって誰よ?
S:日出郎かしら?
I:……異を唱えるわけじゃないけど、なんでよ?
S:実際この対談は12月25日に行われてて、なんでクリスマスにこんなクソ話しなきゃいけないんだと死にたくなってるんだけど、イブの夜に「聖なる夜にこの曲を送ります」とtwitterに日出郎の『燃えろバルセロナ』をあげた人がいて、それで昨日から私は日出郎に夢中なのよ。「エクスタシー得たけりゃ肛門よ!」ていうフレーズ、20年以上経っても超えたことのあるオネエタレントはマツコ含め誰もいないわ。2016年は日出郎ブームが来るわよ!
I:今の時点で30代以下の読者が一人もいなくなったわね……。

(左上から時計回りに)マツコデラックス、沢たまき、佐良直美、日出郎、ベティ、青江のママ

(左上から時計回りに)マツコデラックス、沢たまき、佐良直美、日出郎、ベティ、青江のママ

■燃えろバルセロナ/日出郎: youtube.com

パレードで回想するリブ走馬灯

I:で、いい加減に2016年の展望に入りたいんだけど。
S:ここ数年はゲイ活動といえば台東区から出ない生活だから、マジでわかんないしどうでもいいのよね。パートナーシップ条例の施行より24会館上野店の入場料の値上げのほうがショッキングだったし。
I:あんた、今年はパレードでも行ったら? 東京レインボープライド。
S:ああ、ホモとレズとオカマが練り歩いて真夏の東京の街を恐怖に陥れるイベントね。
I:あんた何年も行ってないでしょ。ここ数年パレードはゴールデンウィークに開かれてて、ノンケ企業も参入したりして様変わりしてるんだから。
S:昔もスポンサーにいい格好しいの外資系とかいたでしょ。私、「無職に対する嫌がらせか!」って、ゴールドマンサックスのブースで暴れた記憶があるんだけど。
I:いや、去年はチェリオとかメインのスポンサーに付いたんだから。知ってる? ライフガードとか飲料会社のチェリオ
S:知ってるわよ。先日大阪に遊びに行ったんだけど、有名なハッテン銭湯があるのね。収穫ゼロのまま気付いたら6時間滞在しててマジで死にそうになったんだけど、脱水症状で駆け込んだコンビニでチェリオのライフガード一気飲みして生き返って「ライフガードってこういうことなんだ……」と思ったわ。
I:そう考えるとゲイの祭典にふさわしいスポンサーね。
S:パレードのノンケ企業参加で印象深い事件があって、私が最後に取材したときなんだけど、ノンケAV会社のソフト・オン・デマンドが「EXILEフロート」なるものを出したのね。「ノンケのセンスってズレてるな」とか思ってたら案の定ガラガラで。本当にノンケって愚かしいと思ったわ。「ちあきなおみフロート」とか出してたら、二丁目のババアや新橋や上野や浅草の、パレードに求心力がない世代のハートをがっちりキャッチできたのに! 『喝采』や『夜間飛行』や『夜へ急ぐ人』や『X+Y=LOVE』でババアが一緒に歌いながら練り歩くの! 見ものよ!
I:そういやいつだっけか、「ブス会フロート」ってのが出陣してたわよ。
S:なにそれ楽しそう!
I:いや、主催者も「ブスで~す」ってみんなはしゃぐだろうと当て込んだんだろうけど、「ブス」の看板の下で歩くのはさすがにつらかったらしくて、ユーロビートが流れる中みんな葬式みたいな暗い表情でうつむいて歩いてさ、精神的にきついからか脱落者続出で、EXILEフロートにも負けない惨状だったわよ。
S:プロデュースが悪いわよ。ユーロビートじゃなくて研ナオコ流すくらいしなきゃ。『かもめはかもめ』や『あばよ』や『窓ガラス』でブスがすすり泣きながら練り歩くの! 壮観よ!
I:私は『TOKYO見返り美人』をリクエストしたいわね。って、こういうのも掘り下げなくていいから。とにかく、今の組織になってから東京レインボープライドはゲイ業界の内輪だけじゃない、風通しのいい雰囲気になってるのよ。
S:以前は風通し悪かったのね。
I:そこまでは言ってねえだろ! 昔のパレードって頑張ってるGOGOやドラァグが中心だったじゃない。でも今は敷居が低くなって、フロートでもGOGOやドラァグだけじゃなくて職業別で歩く人たちなんかも出てきてんのよ。医者とか教師とか。
S:無職フロートってのがいちばん人が集まりそうなんだけど……。
I:昔はどこか人を選んでたイベントだったけど、今はもっと気軽になって大衆性が出てきたのよ。
S:広告代理店の力ってすごいのね。
I:そこまで言ってねえだろ! そういった広告代理店的なものに拒否反応抱く人も多いけど、ちゃんとそれを利用していけばお互いのためになるのよ。
S:今、私の脳内で、南定四郎や砂川秀樹や福島光男や関根信一やべーすけがぐるぐる回って、最後に広告代理店がすべてを飲み込んでいくという走馬燈が繰り広げられてるわよ。
I:嫌な走馬燈だな……。

進んでいく未来は明るい!?

I:最近一般から同性愛に対してバッシングめいたものが出るようになったじゃない。揺り戻しじゃないけど、LGBTが表に出てくるのと同時にそういった問題も表出するんじゃないかと思うんだけど、それについてはどう?
S:私は基本的に楽観的なの。LGBT問題だけじゃなくてもっと大きな、世界情勢みたいなことにも同じこと思ってるんだけど、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、全体的にはいい方向に向かってるんじゃないかと思ってるのよ。議員や弁護士から同性愛は異常だみたいなことを言われた後に、ちゃんとそれを冷静に否定する意見が当事者以外の一般人からもちゃんと出てくるわけじゃない。逆に「ああ、世の中は良くなってきてんだなあ」と思ったわよ。
I:ここだけの話、同性愛を否定する人に限って、ちょっと見た目に難があるというか……。
S:ブスが多いわよね。
I:「大丈夫! お前らに迷惑はかけないから!」っていう。
S:同性愛嫌いのノンケがイケメンだったら「届かぬ思い……」みたいな感じで濡れるのにね。「異常動物」っていうグルーヴィでキャッチーな発言した議員もフケ専から見たらドブスだったのよ。
I:それはあんたの個人的な意見ってことでお願いするわね。
S:だから私「こんなブスに言われてもぜんぜん平気!」とかってtwitterに書き込んで、そのあとワルシャワのゲイサウナに行ったのよ。
I:なにその展開。
S:ちょうどポーランド旅行中だったの。平日だったから自分含めて妖怪めいた客しかいなくてさ、ドライサウナで悶々としてたら、すっげえイケてる親父熊が入ってきて、「ハーイ」とかって挨拶してくれたのね。私、「これはイケる!」とてっきり思い込んで後つけて手を出したら、耳元でささやかれて。「個室に行こう」って言ってくれるのかな?と思ったら「not too interested」って……。
I:「そんなに興味がない」って?
S:そう。意味はわかるんだけど、「絶対イケる!」と思ってたからちょっと呆然としちゃったの。そしたらもっとわかりやすく、まるで中学英語の教科書みたいに、「I’m not interested in you」って、ニューホライゾンチックにはっきり繰り返されて……。
I:「お前に興味はない」って。
S:異常動物発言なんか吹き飛んで、その後しばらくお通夜気分だったわよ。中学の組体操で一人余ったり、遠足のバスで補助席に座ったトラウマとか噴出しちゃってさ……。
I:あんたもゲイ以前の問題でしょっぱい人生歩んでるわよね。
S:そのときに思ったんだけど、好みじゃないノンケのバッシングよりも、好みのホモからのお断りのほうが数億倍キツいんだなって。
I:……、それ、比較の対象にすべきかどうか悩むとこもあるけど、まあ事実よね。
S:で、そのときしみじみ思ったのが、ブスは自分がモテないという事実にエネルギーを吸い取られてLGBT運動に向かう余力なんて残されていないのよ。LGBT運動やバッシングに対抗するのはシャイニーな方々におまかせするわ。私はこれからもその方々を叩くのに専念するわよ。
I:お前みたいなのが存在するからLGBTがバッシングされるんだよ、この異常動物!

(左寄り)小泉純二練馬区議、つるさしますみ海老名市議、藤墳守岐阜県議

(左より)小泉純二練馬区議、つるさしますみ海老名市議、藤墳守岐阜県議

下衆い内容の放談におつきあいいただきましてありがとうございます。日本のLGBTを取り巻く状況がさらに大きく動きそうな2016年、毎月起きるトピックを「サムソン高橋の月例LGBT放談」として語り倒して参ります。お楽しみに。

画像引用先
マツコデラックス:livedoor.com
日出郎:サーカスカフェ
沢たまき:FINE DAY MUSIC
ベティ:excite blog
佐良直美:Amazon.co.jp

練馬区議 小泉純二:FC2ブログ
つるさしますみ 海老名市議:livedoor.comimg.jp
岐阜県議 藤墳守:共同通信

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