レズビアンならではの健康管理メソッド

method to keep healthy for lesbian
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レズビアンならではの健康管理が必要

レズビアンの皆さんは、健康管理、どうしてますか?
(“女子”は老いも若きも、ということでご了承ください)

健康管理とひとくちに言っても、普段の生活習慣に気を付けるところから、医療機関に定期的にかかって体調をチェックしメンテナンス…なんてところまで、色々ありますよね。
レズビアンはどんなところに注意した方がいいのか、生活習慣・メンタルヘルス・性感染症の3つの項目にまとめてみました。

1. 生活習慣

レズビアンのほうが、女性全体と比べて割合が高いとされる、健康に影響のある生活習慣は以下の通りです。

・喫煙
・飲酒
・運動不足

皆さんいかがでしょうか…!
私は、喫煙に関しては昔1本だけ呑んだことが、飲酒についてはこの前断酒したので、目下のところ運動不足が心配です。ラジオ体操を1日3回やることにして、運動不足は回避したことにしようかしらと考えています。
これらが健康に影響するのは言わずもがな、といった感じなので、読んでくださっている皆さんには、自分の生活習慣の振り返りをしてもらえたら(そしてその習慣がちょっとでもいい方向に行ったら)、と思います。

少し生活習慣から話がずれますが、レズビアンに乳がんが多いと言われているのは、出産をするひとが少ないことや飲酒などが理由とされています。当たり前のことですが、「だから出産が必要だ!」なんてのはナンセンスです。自治体や会社の健康診断を受けることで、早期発見ができるようにしましょう。(50-79歳の女性を対象にした調査にて、女性全体で乳がんと診断されたのが20人に1人であったのに比べて、レズビアン・バイセクシュアル女性は12人に1人という結果が出ています。)

●厚生労働省 e-ヘルスネット (禁煙支援についての情報)
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco-summaries/t-06
●厚生労働省 e-ヘルスネット (飲酒についての情報)
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol
●アルコホーリクス・アノニマス (飲酒にまつわることで困っている人へ)
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/aa-jso/
●日本医師会 各自治体のがん検診窓口
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/contact/list/

2.メンタルヘルス

社会的疎外感、差別、愛している人からの拒絶、虐待や暴力などによって、LGBTは総じてうつ病や不安障害になるリスクが高いとされています。

もし、つらいなあと思ったら、気軽にメンタルクリニックなど、医療機関に相談しましょう。医療機関に抵抗がある人は、まずは信頼できる友人やパートナーに話すのも手です。オープンタイプのチャットを設置している団体(にじのこころ)もあるので、直接会って話すことが難しい場合などに使ってみるのもいいかもしれません。

●にじのこころ(LGBTと精神疾患の自助グループ)
http://nijinokokoro.jimdo.com/
●QWRC (「言いっぱなし聞きっぱなし」のミーティング・電話相談など)
http://www.qwrc.org
●よりそいホットライン(セクシュアリティからDV・性暴力など電話相談無料)
http://279338.jp/yorisoi/
●medicolor(LGBTフレンドリーな医療機関の紹介など)
http://japanlgbthealth.jimdo.com/

3.性感染症

性感染症という文字を見たときにパッとイメージが浮かぶでしょうか。実は、私、大学で勉強するまで想像できませんでした。

ざっくり言うと、人(またはモノ)から人へ、体液によってうつる病気です。かかった場合には、痛みが出たり、不正出血やイボ・潰瘍などができたりすることがあります。人によってはどうでもいいという方もいるかと思いますが、不妊の原因になることもあります。

レズビアンが性感染症を防ぐには、
・口内や唇に傷があるときはオーラルセックスを避ける
・口や手で直接体液に触れないようにラップやデンタルダムなどを使う
・セックストイを他の人と共有しない
・セックストイはきれいに洗う
・セックス前後は手をきちんと洗う

セックスするパートナーが変わったときには保健所や婦人科へ検査に行きましょう。また、検査したかどうか訊くのが難しい、一晩限りの相手とするときには、積極的にラップやデンタルダムを使って、口や手が相手の体液に触れにくくするとgoodです。

もし、普段とは体の様子が違うかも、と思ったら、婦人科で相談することができます。

●QWRC (月一回・性感染症その他についての電話相談など)
http://www.qwrc.org
●medicolor (LGBTフレンドリーな医療機関の紹介など)
http://japanlgbthealth.jimdo.com/
●厚生労働省 性感染症情報ページ (医学的な情報の紹介)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/
※参考・引用文献における定義としては、主に「女性と性交渉をもつ女性」というものが多く見られます。気になる方はぜひ元のサイトをご覧ください。

参考・引用文献
1) womenshealth.gov. Lesbian and bisexual health fact sheet: http://womenshealth.gov/publications/our-publications/fact-sheet/lesbian-bisexual-health.html (2015/06/23)
2) NHS Choices. Gay health: the issues http://www.nhs.uk/Livewell/LGBhealth/Pages/Gayhealththeissues.aspx (2015/06/23)
3) MAYO Clinic. Health issues for lesbians and women who have sex with women http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/womens-health/in-depth/health-issues-for-lesbians/art-20047202 (2015/06/25)

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ABOUTこの記事をかいた人

LGBTと医療に関する情報を発信する団体、medicolor代表。  看護師国家資格・保健師国家資格を取得後、医療関連のインフォメーションデザインとグラフィックデザインを主な仕事にしています。