よく聞く”ハッテン場は悪いもの”論
ハッテン場という場所は、主にゲイやバイ男性がその場で出会い、その場で性交渉を行う場所。昔は公園など公共の場でのハッテンが行われていたが、最近は有料制の室内ハッテン場がメジャーになりつつある。よく聞く”ハッテン場は悪いもの”という意見に対する反対意見を述べたいと思う。
1. ハッテン場は世界各国に存在する
ハッテン場反対派の意見をよく聞くが、前提として世界中にハッテン場は存在するということを理解しているのだろうか?日本人だけがハッテン場を楽しんでいるのなら彼らの意見はまだわかるが、ハッテン場は英語でCruising Space と呼ばれ、ヨーロッパ諸国やアメリカ、カナダ、台湾、韓国、世界各地にほぼ必ず存在する。同性愛差別が非常に激しい国(イスラムとかアフリカ)にはないかもしれないが、そこらあたり以外には確実に存在する。なのに日本のハッテン場だけ悪いみたいな意見はおかしくはないだろうか?「マイノリティとして認めてもらうなら変なこともやめよう」と言うのなら、なぜ同性婚が認められている国にも、今もハッテン場があるのか?同性愛が認められることそれ自体と、ハッテン場を否定することは焦点がズレているように思う。
2. 自己責任で誰にも迷惑をかけてない
大人であれば自己責任のもと何かを判断するのは当たり前のこと。ハッテン場での性交渉だって、お互いの同意のもとに行われているし、性感染症のリスクをわかった上でハッテン場に出入りしている(ただここに関してはよくわかっていない人もいるのは事実)。また有料ハッテン場ならゲイたちはお金を支払って入場しているし、一般人にはまず分からない所にあるから、別に世間に迷惑をかけているわけでもない。公園とかでハッテンすると一般人に迷惑がかかるからダメだというのは分かるので、自分も公共の場でのハッテンはダメだとは思う。しかし有料ハッテン場とか、ゲイサウナとかであれば、特に世間に迷惑をかけているようには思えない。
3. 男女だって風俗はある
世界中で男女の間だって乱交パーティをやってたり風俗があったり、ハプニングバーがあったりするのに、なぜ日本のゲイだけハッテン場が許されないのか分からない。それこそゲイだって自分のやりたいことをやりたいのだから、ハッテン場の存在が許されないことこそゲイと他の人との間の違い、差別なのでは?それに、ゲイのハッテン場なんかよりも、日本でも裏社会で小さい子どもが売春させられたりしていることの方がよっぽど性に関する社会問題のように思う。
ハッテン場自体は別に悪くない
確かにハッテン場はHIVを始めとした性感染症の温床になっているという指摘は的を得ていると思う。が、最近はどこのハッテン場もコンドームを必ず置いてあるし、昔と違って普通にコンドームを使ってセーフセックスを楽しむことが当たり前になってきている。性感染症の温床になっているのはハッテン場の存在自体ではなくハッテン場を利用する人のモラルの欠如だ。そういう人は、ハッテン場じゃない所でも病気を撒き散らしていると思う。ハッテン場自体が悪いのではなく、ゲイ1人1人のモラルや知識だとか、そういうことが問題だと思う。