インドネシア・アチェ州での同性愛処罰、外国人観光客にも適用へ

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インドネシア・アチェで同性愛禁止を外国人観光客にも適用

インドネシア・スマトラ島の北端に位置するアチェ州では、同性愛に対してのむち打ちの刑を復活させる新しい法律を導入した。この法律は外国人観光客に対しても適用されるという。

同性愛を禁じる法律

インドネシアのアチェ州で、2014年に可決された残酷な刑罰の法律が今週施行される。アチェはインドネシアで唯一のイスラム法を遵守している地域であり、犯罪や刑罰などを独自に統制する権利を持っている。

この新たな法律では同性間の性行為が禁止され、これは男女関係なく、そして外国籍であってもイスラム教徒でなくても適用される。同性愛行為をおこなった者は、100ヶ月間の懲役、100回のむち打ちの刑、金1000グラム相当の罰金のいずれかの刑罰を受けることになる。

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人権団体からの意見

国際人権NGO、アムネスティ・インターナショナルのリチャード・バネット氏は以前、以下のように述べていた。

「この法律は既に多くのアチェの人たちが直面していること、つまり同性愛に反対したり、恐怖感を抱かせたり、悩ませたりする傾向を強めるだけだ。」

バネット氏はさらにむち打ちの刑について、以下のように付け加えた。

「(むち打ちは)残酷で、非人道的で侮辱的であり、国際法では明らかに禁止されている刑だ。」

アムネスティによると、アチェでは2010年以降少なくとも156人が、賭け事や、断食の時期に食べ物を売ったこと、アルコールを飲んだことなどの同性愛とは別の理由でむち打ちの刑を受けている。

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アチェ州以外のインドネシアと同性愛

インドネシアのイスラム教徒人口は世界最大だが、アチェ以外の地域では比較的穏健な信仰を持っているところが多い。

インドネシアの他の地域では、同性間の性行為は18歳以上となっており、異性間の性行為の17歳以上よりも解禁年齢が高いものの、同性愛自体は合法とされている。一方で、同性婚やパートナーシップ制度など、同性間の関係を保証するような公的制度はない。

画像出典:Pink News

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