ドバイで盗みを犯したゲイの英国人男性。彼がドバイに送り返されるのをとても恐れる理由とは?

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窃盗の罪に問われた男性がUAEに送られるのを恐れる理由

ある英国人男性は、彼が以前働いていた店のお金を盗んだ罪に問われている。しかし、彼には、盗みを犯した事への罰よりも、もっと恐れていることがあるようだ。

男性がドバイへ送られるのを恐れる理由

イングランド中部地方に住む英国人男性、マイケル・ハリデー(Michael Halliday)は32歳で、小売業の経営をしている。彼は現在、彼がドバイにいた頃に勤めていた先の金庫からお金を盗んだという罪に問われている。彼は容疑を否認しているという。

しかし、彼が懸念しているところは実は別のところにある。アラブ首長国連邦(UAE)へ身柄が引き渡されるのを防ごうと戦っているところなのだ。というのも、彼は自分のセクシャリティをめぐって罰を与えられていることを恐れているからだという。

「私はとても心配しています。もし私が送り返されたら、私は法廷で自分の立場を守ることができるとは思えず、また、公平に裁判が行われるとも思えません。私がオープンリーゲイであるという事実が偏見を持たせるのではないかと思うのです。

もし、私が有罪だとされたら、彼らは私の刑罰に更なる罰を科すのではないかと心配しているのです。」

UAEにおける同性愛

UAEでは多くの地域で、同性愛の最大刑罰は死刑とされている。ドバイでは、10年間の懲役が科せられている。

裁判所文書によると、ハリデー自身のセクシャリティは「すでにドバイ当局にも、彼の以前の同僚にも十分に知られている」という。

ウェストミンスター下級裁判所は、ハリデーの身柄を受け渡すかどうか、今週判断を下す予定だ。

UAEの司法制度の不透明性

ハリデーの弁護士によると、彼がドバイに送られた際に公平な裁判を受けられる確率は非常に低いと予測している。

この5年間で、UAEの司法制度における英国人への拷問や虐待についての不服申し立ては43件あった。不服申し立てを行った人のうち、19人は鞭打ちの刑に処されたという。

彼らが提出した法的文書では、以下のような内容も記されていた。

「25件の申し立ては身体的な暴行に関してであり、その範囲は平手打ちから度重なる暴行にまで渡る。

その他の申し立てでは、自白を強要されたり、食料、水、トイレの使用機会が十分に与えられていなかったりしたことがあった。」

また、検察局からUAEに外部専門家が送られ、これらの処罰が人権侵害にあたるかどうかを詳しく調べようとした際に、刑務所への立ち入りを拒否された、という事実についてもハリデーの弁護士らは言及した。

画像出典:Laborant / Shutterstock.com

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