秋のLGBT映画(※ちょっぴりネタバレあり)
芸術の秋ということで、家で恋人とも一緒に見れるオススメのLGBT映画をご紹介いたします!英語字幕有の日本映画や、英語の映画なので、英語の学習にもいいかもしれません。ちょっとネタバレしているところもあるので、この先を読むかどうかは自己責任でお願いします。
どれも2000年前後の作品なので、ツタヤなどレンタルショップで安く借りられると思います。当時の時代背景を反映しているような、今でも変わらないような…ちょっとヒリヒリする、でも明るい気持ちになれる作品をご紹介いたします!
1. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(Hedwig and the Angry Inch)
2002年日本公開の、アメリカ映画です。共産主義体制下の東ドイツで、男性として生まれたヘドウィグは、プラトンの「愛の起源」のような「自分のかたわれ」に憧れて大人になります。恋人と国を出るために性転換手術を受けますが、失敗・・・残った1インチのペニスをもじって、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」というロックバンドを始めるのです。ミュージカルがもとになった映画なので、歌に圧倒されるし、ぐいぐい色んな感情や感覚に連れていってくれます。登場人物たちの心理描写には、すごくヒリヒリするのですが、見て良かったと思います。
2. メゾン・ド・ヒミコ
2005年公開の日本映画。ゲイのための老人ホームが舞台です。老人ホームの持ち主は、元ゲイバーのママ。彼は若いころ、妻に「実はゲイなんだ」と告げて去りました。二人の子供であるサオリ(24)は、父が許せないのですが、お金に困っていたので、老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」で働き始めます。様々なゲイたちが登場します。また、セットも衣装も素晴らしいんですよ・・・。オダギリジョーさんが、若いゲイの役なのですが・・・村上春樹の小説を想起させる端正で麗しい人となりました。
私は先日、60代のMTFの方が「私は家族もいないし、手術も済んでいない。老人ホームに入るとしたら、男性女性どちらに入れられるか考えると憂鬱だわ」と言っていました。老人ホームがあったらいいよね、と思わせてくれる映画かも。
3. コニー&カーラ(connie&carla)
2004年公開のアメリカ映画。脚本と製作総指揮は、主演のニア・ヴァルダロス(コニー役)です。ストレートの女性コニーとカーラは、殺人現場を目撃したためヤクザに追われます。姿を隠して生活するため、ドラァグクイーンとして働き始め、人気を集めていきます。私の好きな台詞は、ステージでヤクザたちに追い詰められたコニーとカーラが、ドラァグクイーンではなくて女性だとカミングアウトするところ。ゲイの友人が、コニーとカーラに「カミングアウトおめでとう!」と言うのです。
Letibee Lifeでも、カミングアウトしているストレートがいますよ!Youmi MoriyaさんのLGBTだけじゃないわよ!ストレートが抱えるカミングアウト問題をどうぞ。
4. マイ・サマー・オブ・ラブ(my summer of love)
2004年公開のイギリス映画です。田舎のティーンエイジャー、モナは、実兄が宗教に夢中になっていく様子が気に入らない。そんなとき、洋館で暮らす少女タムジンに出会います。タムジンの不幸な境遇を聞き、二人で街を出ようと約束します・・・。映像が絵画っぽい捉え方なのか、どのシーンも「絵になる」。ぐいぐい引き込まれて見てしまいました。
5. Go!Go!チアーズ(But I’m a Cheerleader)
1999年制作のアメリカ映画。 ジェイミー・バビット監督によるガールズラブ青春コメディ。主人公は17歳のメーガン。彼氏もいる元気なチアリーダーですが、周囲から「レズビアンじゃないの?頑張って治してきてね!」と、矯正施設に送られるところから始まります。個人的には衣装やセットの配色が好きでして、矯正施設じゃないならば訪れてみたいと思いました。コメディではあるけれど、ヒリヒリするんですね。でも、とっても感動しました。
Letibee Lifeでも記事になりましたが、矯正療法の禁止を主張しているアメリカの国会議員がいますね。共和党議員、同性愛の矯正療法の禁止を主張
画像出典:amazon / amazon / yahoo / amazon / tsutaya