オバマ大統領「宗教が自由だからといって他人の権利を侵害して良いわけではない」

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オバマ大統領がLGBTの権利に関して発言

9月27日にニューヨークにて、オバマ米大統領は民主党内のLGBTに関する団体へスピーチを行った。その際、オバマ大統領は「宗教信仰の自由は、アメリカの憲法で守られている個人の権利を侵害して良い理由にはならない」と語った。

「米国内で、同性婚に反対の人たちはいる」

民主党の活動資金を募る集会にて、オバマは「アメリカ国内で、今もまだ同性婚に反対の人はいるし、彼らのような人たちが、LGBTの人たちを支持するというアメリカの多数派の意見に慣れるのには時間がかかる」と発言。また彼は、アメリカ憲法において、宗教は政府から介入されるべきではないというのは事実だが、それはアメリカ人個人個人の権利を侵害する理由にはならないと語った。

「政教分離は重要であり、それぞれの宗教における伝統を大事にすべきだということは認める。しかし、政教分離が重要だからといって、アメリカ憲法で保障されているアメリカ人個人個人の権利を侵害してはならないはずだ。」

2016年大統領選に向け同性婚反対の保守党議員を批判

また、オバマ大統領は以下のようにも語る。

“票集めのために同性愛差別を利用している政治家にNoというべきだ。それがアメリカを前進させることにつながる。”

保守党では、様々な議員が同性婚に反対している。彼らは、同性婚に反対する姿勢をすることで保守派の人々から支持を集めようとしているのだという。

揺れるアメリカ

アメリカは最高裁により同性婚が全州で認められたが、今月始めにケンタッキー州のキム・デヴィス職員が同性婚の申請受理を拒否。数回の拒否により裁判所から投獄するよう命令され、つい先日出所したばかりだ。たとえ最高裁が同性婚を全州で認め、法的に同性愛が認められたとしても、まだまだアメリカ全体における同性愛に対する社会受容は法に追いついていない。オバマ大統領は、以下のように語っている。

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「私たちは、アメリカの建国の理念に沿って、自ら諦めずに戦い続けた市民たちの揺るぎない正義感のおかげで、誰もが平等に結婚のできるアメリカに生きているのだ。」

画像出典:http://www.studentbrands.co.za 

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