男性刑務所に入れられたトランスジェンダーの女性「襲われる恐怖を常に感じていた」

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トランスジェンダー女性が男性刑務所での生活を語る

男性刑務所に入れられていたトランスジェンダー女性が、服役中に「ほかの受刑者から襲われるのではないか」という恐怖を感じながら過ごしていていた経験を語った。

男性刑務所に送られたトランス女性

トランスジェンダー女性のタラ・ハドソンさんは今年、12週間の服役を命じられ、男性刑務所に入れられていた。彼女は服役前の数年間はつねに女性として生活していた。

ハドソンさんは、自分のジェンダーを証明する書類を持っていなかったため、男性刑務所に送られてしまったのだった。最終的に彼女を女性刑務所に移動させようと15万人から署名が集まったため、彼女は女性刑務所に移されることになったものの、男性刑務所では常に恐怖を感じていたという。

受刑中のできごと

今月初めに出所したハドソンさんは、男性刑務所で生活していた時のことをWestern Daily Pressに語っている。彼女は男性職員から裸の状態で検査を受け、ほかの男性受刑者からは胸を見せるよう強要され、つねに襲われる恐怖に怯えながら生活していた

彼女は刑務所に入っていった時の様子を以下のように話している。

「私が刑務所に入っていくとき、建物に猫が入っていくかのようでした。周りの人たちは動物園の動物のように、叫び、ドアを叩いていました。」

彼女は、ほかの受刑者からの罵倒がとてもひどかったため、独房を3回も変えなければならなかったという。

「私が入所した最初の夜、10人ほどの男性受刑者が、私に向かって大声を出してきました。私がそこに入ってから1時間もしないうちに、ドアの窓から、胸を見せろと言われました。

私は彼らの言うとおりにしなければ、私はずっといじめられ、状況がさらに悪化していくと思ったのです。とても怖かったです。」

また、彼女は刑務所の様子について、以下のように述べた。

「そこにはいつも、緊迫した、乱暴な雰囲気がありました。たくさんの男性ホルモンと怒りに満ち溢れていました。私はここにはいられないと強く感じていました。」

その後ハドソンさんは女性刑務所に移されたが、そこでも職員から「ミスター・ハドソン」と呼ばれた上、ほかの受刑者から引き離されていたという。

トランスジェンダーの権利向上の必要性

政府は刑務所のシステムの見直しを図っている中で、彼女はジェンダーの証明書を取得するための複雑な法的手続きをもっと簡単なものにすべきだと訴えている。

彼女は、男性刑務所に送られた2人のトランスジェンダー女性の受刑者の死を受けて、「性別が変更できなければ、自殺してしまうだろう人はもっといます」と述べた。

さらに彼女は

トランスジェンダーの権利は同性愛者の権利に比べて20年遅れています。やっと世間からの注目を集め始めたところなのです。

私は法律を変えるために自分に出来ることはなんでもやります。」

と述べ、トランスジェンダーの権利向上の必要性を訴えた。

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