インドでゲイとして生きるということ

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インドのゲイライフ

こんにちは!インドで暮らすゲイのStephan(ステファン)と申します。ここでは、インドでゲイとして生きることがどういうことなのか、お伝えしたいと思います。

気付いた時期

大学に行く前の学生だった頃、将来大人になったら女性と結婚し、息子や娘を持つのだろうなと漠然と思っていました。しかしある日、男性に対する好意を自分の中で感じていることに気づいてしまいました。男性らしい身振りそぶり、身体、話し方などがどんどん好きになっていきました。一方で、地域やコミュニティで大事にされている宗教では、同性愛は受け入れられないものですから、同性に惹かれ始めていることが怖い、と思うこともありました。また、インドはゲイの人々に優しい国ではありませんでした。自分が同性に魅力を感じることを秘密にするべきか、それとも家族に思い切って告白すべきか…悩んだ末に、私は同性愛者であることを秘密にすることにしました。

チャンディーガルへ

中等教育を終えて、私が専門的に勉強していたいと思っていた分野の大学がある、チャンディーガルに引っ越しました。チャンディーガルは素晴らしい国で、私にとてもフレンドリーに接してくれました。2年間暮らしましたが、その時に大学で、とてもかわいくて、とても仲の良い友人がいました。僕らはお互いにとても気の合う仲間でした。ある日、レストランにいた時に、彼が僕に「僕はバイセクシュアルなんだ」と教えてくれました。私はショックで、しばらく呆然としてしまいました。それが、私のゲイライフの新たな始まりでした。私は彼に、ゲイであることを告白しました。

ゲイの人たちとの初めての出会い

その友人は、ゲイとして今まで経験した男性への片思い、男性との交際、男性とのセックスなどさまざまなことを私に話してくれました。彼は私にソーシャルネットワーキングのサイトや、アプリを使って近くのゲイやバイセクシュアルの人を探してみなよ、と言ってくれました。自分の住む地域にいるゲイの人たちに会えるということに、とてもワクワクしました。当時、私はPlanet Romeo というサイトと、 Grindr を使って男性を探していましたが、親にバレたりすることはありませんでした。その時は、バレルのが怖いとか思っていませんでした。

ゲイライフの始まり

私はそれまで、「将来自分はどうなるのだろう」と心配していましたが、自分の知らなかったゲイライフが始まってから、すべてが変わりました。インターネットサーフィングをして自分と同じくらいの年齢の人たちと出会ったりしていました。私は家族や、女性のことばかり話しているストレートの友人にはすべて隠していました。私と、バイセクシュアルの友人はある日、2人でチャンディーガルにあるゲイクラブのパーティに行ってみました。初めて行くゲイのパーティに、ワクワクしながらも、少し緊張していました。クラブに入った時、ショックを受けました。まさか女性の格好をしている男性がパーティにいるとは思っておらず、強烈な体験をしました。ゲイの人々は大音量の音楽でのダンスを楽しんでいて、私のバイセクシュアルの友人も一緒になって楽しんでいました。びっくりしたのですが、クラブに入ってからずっと私の方を見ていた男性が私に近寄ってきて、握手し、電話番号が書いてある紙を渡してきました。とても嬉しくて、ワクワクし、パーティの終わり頃になっても私は興奮が治まりませんでした。

その後、私は紙を渡してくれた人に会い、付き合い始めました。彼はとても優しく素敵な人でした。彼と付き合っていくらか過ぎた頃、ある日彼は夕食を食べようということで私を家に招待してくれたので行ってみたら、赤いバラが彼の家に敷き詰められていて、プロポーズされました。私は彼にキスをして、「はい」という返事をしました。あれは私の人生の中でも忘れられない瞬間でした。

両親にゲイバレ

夏休みのとき、私は実家に帰り数週間は故郷で過ごすことにしました。私の家族は、久々に私に会えて喜んでいるようでした。でも私は、彼ともっと一緒にいたかったので、彼のことばかり考えていました。

実家について2~3日過ぎた頃、母が私のベッドで朝早くから泣いているのに気付きました。母はこっそり私のメールを詮索して、チャンディーガルで男性と出会ったことが書いてあるメールを見つけてしまったのです。次の日、インターネットで見つけた “同性愛を矯正する方法”や、”ゲイでなくなるようにする方法”などといったことを印刷した紙を母に渡されました。インドの社会が同性愛に対して厳しいこと、私が同性愛者だからということでいじめられるかもしれないことを考えて、同性愛者であることを隠して欲しいと私に言ってきました。母とは対照的に、父は私のセクシュアリティを認めてくれ、支えると言ってくれました。父は母を説得までしてくれました。おかげで、私は両親から支えてもらっており、両親は私が自分で選んだ人生の決断を大事にしてくれています。

Written by: Stephan (※イメージ画像の人物と寄稿者はそれぞれ別の人です)

画像出典: GAYLAXY

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