まさか俺が…HIV感染したゲイの話 3「HIVでもセックスはする」

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HIV感染がわかって

HIVに感染した時、精神病にかかりました。その時は、いろんな不安が頭によぎりました。家族にバレたらどうしよう。あと数十年治らないんだ、どうしよう。お金はどうなるんだろう。友達にどう思われるんだろう。いろんな心配があったのですが、その不安の中で、心に突っかかっていたものの1つが、恋愛とセックスです。

「自分はもう、一生セックスしちゃいけないんじゃないか」

「こんな人間に、人を好きになる資格があるのだろうか」「こんな、HIV感染者と付き合ってくれる人なんて、いるのだろうか」「もう一生セックスしちゃいけないのだろうか」HIVに感染してからある程度経っても、ずっと恋愛やセックスに関してこう想うようになり、自尊心を失っていました。恋愛に臆病になり、「うえっ、HIVポジなの!? ごめん、さよなら」とか言われるんじゃないかと思って、怖くて…かっこいい人に声をかけられも、お誘いなどはすべて断っていました。もしそんなことを言われたりなんかしたら、きっと二度と恋愛できないくらいに傷ついてしまいます。自分から何もアクションを起こせなくなっていました。でも自分は精神的に非常に不安定な状態な中、親にも言えないので、支えになってくれる恋人の存在を心底必要としていました。でも何もできませんでした。

感染がわかってから3ヶ月以上が経って、精神薬のおかげで感染のショックによる精神病の症状も落ち着いてきてから、少しずつ恋愛やセックスについてもっとよく考えるようになりました。

以前の記事でHIV感染者の会合に参加したと書きましたが、この会合でも恋愛とセックスの話になりました。好きになった人がいたとして、いつHIVポジティブであることを伝えるか。なんて言われるんだろうか。HIV+だとしても、セックスはしていいのだろうか。みんな悩んでいました。でも、話し合った回答としては、「いつHIV+であることを伝えるかについては神経を使った方がいいけど、恋愛やセックス自体は僕たちだってしていいんじゃないか」という結論に至りました。

HIV+だとしても、ちゃんと抗HIV薬を飲めば血液内のHIVウィルスはそもそもほとんど存在しなくなります。それにコンドームをちゃんとつけてセーフセックスを徹底すれば相手に感染させる可能性は99%防げます。もし自分のせいでウィルスを撒き散らすようであればまずいですが、ちゃんとコントロールして、相手に感染させないようにしていれば問題ない。そう考えるようになりました。

「HIVポジティブでも…付き合いたい?」

私はHIVが発覚して3ヶ月ほどは完全に自重して、ゲイとして何も恋愛に関しては活動しないでいました。ときどき鬱症状が激しく出て涙が止まらなくなった時は、ストレスでヤケ酒をしてしまうことはあっても、恋愛やセックスは完全に自重していました。しかし、ある程度落ち着いてからは少しずつ新宿二丁目に行ったり、出会い系でゲイの人と会ってみたりして、少しずつセックスもするようになりました(もちろん100%セーフセックスです)。

その中で、ゲイ男性のうちの1人から、ある日いきなり告白をされました。びっくりしましたが、すぐに私の脳裏には「この人は僕がHIV+だってことを知らない」「言わなきゃ….言わなきゃ….」という不安がよぎりました。

 

 

「返答を返す前に、ちょっと聞いてくれる?」 彼は「なに?」と言いました。

 

 

「僕はHIVポジティブなんだ。」

 

「それでも…本当に付き合いたい?」

 

 

 

 

彼は「うん。僕が君のことを好きな気持ちには変わりないよ。」と言いました。

 

 

 

 

私は、無意識にボロボロと泣いていました。こんな人間でも….人のことを好きになっていいんだ…。初めて、そう思えた時でした。

HIV+の恋愛とセックス

HIV+になって、精神病にかかった書類が大変だったりいろいろと大変な目にもあいましたが、良かったこともあります。それは、恋人と強い絆で結ばれるということです。

HIV+の人からすれば、HIV+であることを他人に伝えるのは本当に疲れますし、できればしたくないことです。もしHIVが原因で相手に拒絶されたら、とても深い心の傷を負います。糖尿病の人が、好きな人に告白して「糖尿病の人なんて嫌よ」と言われたらどうしよう、そんなこと言われたら立ち直れない、と思うような感じですね。でも、だからこそ「薬飲んでるんだし、HIVなんか関係ないよ」と言ってくれるような恋人は、HIV+の人にとって貴重なんです。自分からHIV+であることをカミングアウトできて、かつそれを認めてくれたという、自分にとって二重のハードルを越えた人だからです。だからこそ、他の人ではダメなんです。(そしておそらく恋人の方も、放っておけないと思ってくれるみたいです)

また、セックスについては、はっきり言って感染時は完全に考えすぎでした。HIV+だってセックスしていいのです。うつす可能性を限りなく0にすればいいだけです。

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今では、素敵な恋人に「ほら、薬飲む時間でしょ!朝食作ってあげるから食べな」と、起こされて、朝食を作ってもらって一緒に食べて、薬を飲みます。恋人とセックスも普通にします。

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3 件のコメント

  • こうじさんを攻撃するつもりもありませんし、意地悪く絡みたいわけでもありませんが、私は、人はそれほど大きく変われないと思っています。

    こうじさんの最初の記事からの引用です。

    『ただ、ついつい新宿二丁目などでとても酔っ払ってしまった時に、気づいたら朝方ベッドで寝ていて、かつ男が寝ていて「え、お前だれ!? 」ということがあったりしていたので、「もしかしたらコンドームをしないでセックスをしてしまったかもしれない」という時が、何回かありました。』

    HIV+の方がセックスをすることに反対するつもりはありませんが、こうじさん自身はどうでしょうか? とても酔ったときにセーフセックスをコントロールできなかった人が、そう簡単にコントロールできるようになるものでしょうか。

    「HIV+だから」と考えるより前に、アルコールを飲んだときのご自身の言動について恋人と相談された方がよろしいのではないかと思います。

    飲み過ぎに気をつけて、恋愛とセックスを楽しんでください。

  • 自分もHIVと共に生きています。
    記事を読ませて頂いて、自分は涙涙、良かったね。って思いました。素敵な友人、パートナーに恵まれて。
    なんか色々お話してみたくなる記事でした。

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