同性結婚式してテレビにも出たゲイカップルに「渋谷区のパートナーシップ条例使う?」と直接聞いてみた

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八芳園で挙式したゲイカップル

本日(10月12日)のお昼のFNNスピークというニュースにて、同性婚の挙式を行ったゲイカップルが取り上げられました。Letibee LIFE編集部はゲイカップルに直接インタビューをし、「どこで出会ったか」、「結婚式どうだったか」などいろんなことを聞いてみました。

アーロンさん・Aさん

※テレビにてゲイカップルの片方の方が”Aさん”と紹介されていたので、この記事でも”Aさん”という呼称に統一しています。

林(以下、林):最初に、簡単にお二人の自己紹介をお願いできますでしょうか?

アーロンさん (以下、ア):アーロン・ヘルファースと申します。アメリカから日本に来て、日本に10年間くらい住んでいます。

Aさん(以下、A):Aです。日本人として日本でずっと暮らして居ます。それだけ。笑 特に何もない笑

林:ありがとうございます。早速ですが、どのようなきっかけでお二人は出会い、結婚まで至ったのかを聞きたいと思いますが、最初はどのようなきっかけで出会ったのでしょうか?

ア:最初は出会いサイトで出会いました。1ヶ月半くらいデートしましたが、最初は私、Aから逃げたんです。

A:逃げやがった笑

林:え、逃げたってどういうことですか??

ア:本当に逃げたんです。

A:会ってみて、すごいいいなと思ったので「付き合おう」って言ったんだけど、(アーロンさんが)まだ遊びたいってことで逃げたんだよね。

林:なるほど、アーロンさんには、まだちょっと遊びたいという気持ちがあったんですね。

ア:Aはその時は女性と結婚していて、子どももいたから、ちょっと不安だったんですよね。最初に言われた時はNo thank you と言いました。6ヶ月後に再会しました。

A:そんでまた逃げたんだよね笑笑

ア:そしてまた逃げました。その時は私は神戸で仕事が決まっていたので神戸に引っ越していたんですね。Aは東京にいたので距離的に遠距離は嫌だなと思ったからです。

A:でも、逃げたけど、逃げたって言わなかったんだよね。

ア:え、それ言っちゃうの!?笑笑

林:どういうことですか?笑

A:別れないで、付き合ってるけども、好きな人ができたらその時は言ってくれればそっちに行っていいよって言ったんだよね。でも好きな人ができても言ってくれなかったんだよね笑 好きな人できても俺の所に遊びに来てた。超失礼だよね笑

ア:もう終わったことじゃーんそれはいいよ言わなくてー笑 でも神戸で寂しかったんだ。それとその頃にAが脳梗塞を発症してしまって、それが心配で仕方なかったからまた会いました。その時は、Aは神戸に引っ越してくれていたし。それから一緒に生活していましたね。

林:交際に至るまでいろいろとエピソードがありますね笑 交際から結婚はどういう流れで至ったのでしょうか?

ア:出会って最初の2~3回目のデートで、Aにプロポーズされたんだよね。超びっくりした。最初はNO! って言ったよ笑 でも、アメリカで同性婚が認められてきていたのと、神戸ではだんだん同性パートナーシップの整備に動いていることを知って、まぁ結婚するかみたいな感じでOKした。日本で結婚式をやって、アメリカで結婚証明書を手に入れることにしました。

林:2~3回目のデートでプロポーズとは、すごい急ですね!Aさんはどうしてプロポーズしたんですか??

A:相性が合うから、ああこの人でいいやみたいな。この人ああいいなぁ、と思って。そしたら逃げた。

ア:当然でしょ笑 早すぎだろ笑

林:確かにそれはビックリしますよね笑 でもということは、付き合った時から結婚を考えていたんですね?

A:うん、でも僕の中での結婚ってなんか「一緒にいる」って感じだったから、神戸で一緒に暮らし始めた時にもうなんか結婚してるなって自分の中では満足してた。タキシードを着て写真をパチリくらいしとくかみたいな。

ア:僕は大きく結婚式やりたかったんだよね。

A:アーロンは姉と妹が何人かいるんだけど、自分は兄弟の中で一番盛大な結婚式をしなきゃダメだって言い始めて。自分で金出すからっていうから、「ああじゃあどうぞ」ってことでじゃあやるかみたいな。

林:それもまたすごいですね。アーロンさんはなんでそう思ったのですか?

ア:私は神前式の結婚式がしたいってずっと前から思っていて、神前式をやるって決めていたんです。私は5人兄弟がいて、そのうち4人結婚していて、アメリカ人のみんなとは違う和式の結婚式がしたかったんですよね。

林:なるほど、それで神前式をしようと決めたのですね。

ア:もともと神社で結婚式をしたいと思っていました。いくつかLetibeeさんの力を借りて神社を回ったけど、最終的に八芳園でできて、よかったと思う。

林:本当は神社で伝統的な結婚式をしたかったのですね。実際八芳園で挙式してみていかがでしたか?

ア:サービスがとてもよかった。景色が綺麗だし。

A:なんでも注文通りやってくれたんだよね。司会者を変えたいとか、着物を直す人とか、「できなくてもいいから若い人がいい」って言ったら、全部通してくれたんだよね。

林:そうなのですね。ちなみになんで若い人が好きなんですか?笑

A:なんか、場数を踏んだ人はいらないんだよね笑 できなくてもいいから、新鮮さというかフレッシュ感が欲しい。

林:なるほど笑 同性カップルだからという理由で結婚に二の足を踏む人は多いと思うのですが、お二人はそうは思わなかったのですか?

ア:結婚式やりたかったので。できるかできないかじゃなくて、やろう!という感じでした。

A:結婚式できる所をLetibeeが探してくれたので、それについていけばいいやって思っていた。

林:そうなのですね。結婚式、実際やってみてお二人の心境とか関係性に変化とかあったりしましたか?

A&ア:何もしたくない。疲れた。笑

A:終わった…というか。大変だったからもういい、みたいな笑

林:確かに、お二人の場合結婚式場を見つける所から、準備、アメリカで結婚証明書手に入れて、ハネムーン旅行いって、と結構大変でしたよね笑

A:結婚するまでが楽しかった。好きなものを結婚式に選んだりとか。終わったら、もう疲れたみたいな。もう、この人と一緒に居ようか、みたいな感じ。

仲良しの秘訣

林:日本のゲイの人の中には、付き合ってもなかなか長続きしない、という人が多いと思うのですが、お二人がずっと仲良くしていられる秘訣とかってあったりしますか?

A:これが最初の人だったら多分別れてるよ。

林:えー!

A:まぁ、自分がある程度経験して、いろんな人を見てきたから「ああこの人がいいや」みたいな感じかな。浮気とかもokだし。遊びたかったらいくらでも遊んできていいけど、必ず帰ってきてねみたいな。

ア:そうですねぇ。逃げて再会して、逃げて再会してって、なんか僕らお互いにしつこいんだよね笑

林:遊びたければ遊んでいいよ、みたいな緩さがポイントなんですかね?

A:なんか、俺はアーロンが遊んでも許すけど、アーロンは俺の浮気は許さないんだよね。だから知る限りは浮気とかゼロ。

ア:遊びよりも、Aの喫煙(健康面)の方が気になってる笑 でも、アメリカ人のゲイの友達は日本人の遊びに対する態度にビックリすることが多いよ。日本人って相手が浮気しても許すけど、アメリカでは浮気は全く許されないから。

A:日本人の方が浮気を許すよね。

ア:とくに日本人のゲイの人には、浮気を許す人が多いかなと思う。データがないから感覚だけど。

A:外国人からすると、日本人は遊んでる人が多いって思うと思うよ。

「パートナーシップ証明書は取得しない」

林:渋谷区のパートナーシップ条例とか、今月使えるようになりますが、使おうと思いますか?

A:使わないかな。あんまそういうの気にならなくて。二人で暮らせていればいいやみたいな。

ア:日本の制度はすぐに変わる気がしなくて。だから僕らの結婚式をテレビとか新聞とかに取材してもらうことで、日本が少しでも良くなるように、と思ったんだよね。パートナーシップに関しては、アメリカで結婚しているから必要ないですね。

ア:ソフトバンクに、アメリカで取得した婚姻証明書を見せたら、僕らを家族として認めてくれたんだよね。ソフトバンクで家族になった笑

林:そうなんですね!ということはアメリカの婚姻証明書さえあれば、お二人にとってはパートナーシップ制度はあまり必要ないようですね。

アーロンさん、Aさん、ありがとうございました!

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