オバマ大統領がLGBT雑誌の表紙のモデルに
アメリカの第44代大統領バラク・オバマ氏がLGBT雑誌Outの表紙を飾っている。これはアメリカの歴代大統領としては初めてのことである。
オバマ大統領の表紙
オバマ大統領はLGBT雑誌の表紙のモデルとなった同国での最初の大統領となった。オバマ大統領の微笑んでいる様子が白黒で印刷されている。今回オバマ大統領が表紙に選出されたのは、同雑誌の2015年のAlly of the Year(アライ・オブ・ザ・イヤー)の100人のうちの1人に彼が選ばれたからである。
表紙には「我らが大統領。アライ。ヒーロー。偶像。(Our President. Ally. Hero. Icon.)」という言葉が添えられている。
オバマ大統領のLGBTに対する考え方
オバマ大統領はこれまでもLGBTをサポートする姿勢を示してきた。この雑誌のインタビューの中でもオバマ大統領は、幼い頃から母親から全ての人は平等なのだという強い教えを言い聞かされてきたと話している。また、黒人男性として大人になっていくにつれて、その教えがどういうことかを思い出すことがたくさんあったという。
オバマ大統領はまた、LGBTの平等に取り組んできたが、彼の娘の世代にはさらに進歩していくだろうと確信している。
「(娘の)マリアとサーシャ、そして彼女らの友達にとっては、どんな形の誰に向けての差別も意味を成していない。…友達が同性愛者であっても友達の両親が同性カップルであっても、ほかの人と同じように扱われるべきなのだ。」
「次の世代は、未来の世代のためだけでなく、私たちの世代のためにも、どんどん変わっていってくれるだろう。…大統領としても、父親としても、そうなることはとても誇らしいことだ。」
宗教の自由と人権
オバマ大統領はまた、アメリカ全州で同性婚の合法判決が出たあとに、個人の信仰に反するとして同性カップルの婚姻を拒否したケンタッキー州職員のキム・デヴィス氏の話題にも触れた。それについてオバマ大統領は、宗教の自由は重要だと考えている一方で、誰もが法律には従わなければならないと発言した。
「私は宗教を信仰しており、宗教の自由の大切さを深く認識しているが、結局のところ誰も法律には勝てないのである。」
オバマ大統領は2008年の大統領選挙の際は同性婚に反対していたが、徐々に考えが変わっていき、2012年までにはしっかりと賛成の立場を固めていた。
画像出典:Pink News