切っても切れない関係。それが家族の絆です。
自分のセクシャリティに気づいた時、驚きや不安と共に
「家族にどう話せばいいのだろうか?」
「家族には絶対秘密にしなきゃ」
そんな相反する思いを抱いた方も少なくないでしょう。
この「LGBTと家族」は、
セクシャル・マイノリティの家族への考え方、関わり方を
より多くの方へのアンケートから探っていこうという企画です。
様々な方の体験したこと、考えたことの中には
あなたが共感できる事例も見つかるかもしれません。
※「LGBTと家族」では、様々なセクシャリティの様々な世代の皆様の家族との関わりをご紹介したいと考えています。セクシャル・マイノリティの皆様、是非アンケートにご協力ください。
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LGBTと家族 No.024
家族が好きなのでこれからも言わないと思う
レズビアンかバイです(18歳)家族構成:祖母、父、母、兄が二人、私、猫の6人と一匹です。
Q, 自分のセクシャリティを自覚したのは何歳の頃でしたか?
小学校低学年の頃だと思います。
Q, 自分のセクシャリティを自覚した当時、どう感じましたか?
よく分からなかったです。 でも普通じゃないということはなんとなく分かったので、身の回りの人には絶対に秘密にしなければと思っていました。
Q, 自分のセクシャリティを家族の誰かに伝えたことはありますか?
いいえ
家族は古いタイプの人間で、テレビで同性カップルの話が出たりオカマタレントの方々を見ると気持ち悪いと言うのをよく見ます。
とてもじゃないけど言えません。
Q. 今後、家族に話す機会があると思いますか?
いいえ
家族と縁が切りたくなったら言うと思いますが、私は家族が好きなので言わないと思います。
Q,セクシャル・マイノリティに関して、あなたの家族の中で印象的なエピソードがあったら教えてください。
世田谷区のパートナーシップのニュースを家族と偶然見たときに、家族が「こんなのおかしい、気持ち悪い」と言っていたことです。
Q, ご自分の家族に対して感じること、考えていることなどを教えてください。
自分がそうだということを分かってほしいとは思いませんが、私以外のセクシャルマイノリティの方を気持ち悪いというのはやめてほしいです。
LGBTと家族 No.025
性別に苦しむのが当たり前の自分
トランスジェンダー男性(32歳)家族構成:父、母、弟
Q, 自分のセクシャリティを自覚したのは何歳の頃でしたか?
覚悟が出来たのは最近。
Q, 自分のセクシャリティを自覚した当時、どう感じましたか?
これで生きていこうと覚悟が出来た時はスッキリした気分だったが、厄介な性に生まれてしまったな…とウンザリもした。
Q, 自分のセクシャリティを家族の誰かに伝えたことはありますか?
いいえ
理解できないと思うし、そのうち自然に察してほしい。
Q. 今後、家族に話す機会があると思いますか?
わからない。
向こうから振ってくる可能性もあるので。
Q,セクシャル・マイノリティに関して、あなたの家族の中で印象的なエピソードがあったら教えてください。
うちの家族は皆同性愛やトランスジェンダーに関しては寛容な発言が多いので、家庭内でそんなに嫌な思いはしないですんだ。
ただ、親戚や友達の結婚の話題をよく出すので、それはいつも嫌な気分で聞いている。
Q, ご自分の家族に対して感じること、考えていることなどを教えてください。
性別に悩まずに生きれる人達はすごいなあと思う。
自分にとっては苦しむのが当たり前だったから。
そこらへんを何も考えずに生きれる人は理解不能だし、家族でもそこだけは分かり合えないだろうと思う。
LGBTと家族 No.026
10歳の時に困ったことになったと感じた
シスゲイ男性(51歳)家族構成:父、母、兄、妹
Q, 自分のセクシャリティを自覚したのは何歳の頃でしたか?
同性が好きだと気付いたのは5歳。
ゲイだと認識したのは10歳。
Q, 自分のセクシャリティを自覚した当時、どう感じましたか?
5歳の時は純粋に同性を好きになったが、10歳の時は困ったことになったと思った。
Q, 自分のセクシャリティを家族の誰かに伝えたことはありますか?
はい
25歳の時。
東京都教育委員会、同時期に母親。
Q. あなたが伝えた後に家族から言われた言葉で印象にのこっているものは?
母「五体満足なのに」
Q,セクシャル・マイノリティに関して、あなたの家族の中で印象的なエピソードがあったら教えてください。
母は私が子供の頃私を「女の腐ったの」と呼び、父は今に至るまで彼が女性的と感じる男性を「オカマ」と呼ぶ。
Q, ご自分の家族に対して感じること、考えていることなどを教えてください。
こんなものであろう。
LGBTと家族 No.027
両親にとっての理想の「娘」であること
Xジェンダー(FtX)/パンセクシュアル(16歳)家族構成:父、母、弟
Q, 自分のセクシャリティを自覚したのは何歳の頃でしたか?
「周りと違うかも」と思い出したのは、小学校入学前のランドセルの色決めの時。
確信したのは中学の制服着用や更衣室分けがあってから。
指向は保健体育の授業で「異性に~」と習った時。
「あれ? そういや(身体的に)同性の子も好きだな」と。
Q, 自分のセクシャリティを自覚した当時、どう感じましたか?
自認に関しては、
「どうにか女で生きていけないか」
「それが無理ならせめて男として生きていけないか」
と悶々とした。
でもそのどちらも無理だと自覚した時、生きていけないと思った。
指向に関しては、とにかく隠さなければと思った。
Q, 自分のセクシャリティを家族の誰かに伝えたことはありますか?
いいえ
両親、弟共に、テレビに映る「オネエ」の方などに対していい印象を持っておらず、むしろネタにしていく人たちなので、カムしても否定されると思ったから。
Q,今後、家族に話す機会があると思いますか?
まだわからない
今後もしFtMとして診断を受けて何かしら治療をすることに決めたり、身体的に同性の方と将来歩んでいくことを決めた時には、正直に打ち明けるべきだと思っているから。
Q,セクシャル・マイノリティに関して、あなたの家族の中で印象的なエピソードがあったら教えてください。
同性パートナーシップ条例が渋谷区で施行されたというニュースが流れている時に
「そんな人たちのために…」
と母が漏らしていたこと。とても悲しかった。
Q, ご自分の家族に対して感じること、考えていることなどを教えてください。
隠しているのは辛いし、打ち明けたい気持ちもあるけれど、両親にとっての理想の「娘」であり続けることも大事だと思っている。
LGBTと家族 No.028
自分の生き方に納得している
アセクシャル・アロマンティックよりのゲイ(30歳)家族構成:両親、姉、姉
Q, 自分のセクシャリティを自覚したのは何歳の頃でしたか?
10歳前後。
当時は女の子も男の子も好きになっていた。
13歳頃からは同性のみ。
21歳頃から「アセクシャルかも?」と思い始めた。
Q, 自分のセクシャリティを自覚した当時、どう感じましたか?
「自分が変だ」
等の否定的感情は抱かなかったが、好きな男の子に気持ちを伝えるのは怖いと思っていた。ゲイバレも。
Q, 自分のセクシャリティを家族の誰かに伝えたことはありますか?
はい
姉に直球で訊かれ、答えをはぐらかすことができずに(当時は)ゲイだと認めた。
幸い、他の家族に言う訳でもなく、変わらず接してくれている。
Q. あなたが伝えた後に家族から言われた言葉で印象にのこっているものは?
特に無い。
唐突に訊かれたので、驚き過ぎて細かいところまで覚えていない。
Q,セクシャル・マイノリティに関して、あなたの家族の中で印象的なエピソードがあったら教えてください。
「オカマ」「ホモ」は気持ち悪い、という父の発言は何度も耳にしている。
Q, ご自分の家族に対して感じること、考えていることなどを教えてください。
帰省すると結婚について言われることもあるが、今までもこれからも、パートナーを作ることは無さそうだし、作ったとしても同性なので、諦めてほしい。
しかし伝える(カムアウトをする)勇気はない。
僕自身は満足というか、自分の生き方に納得しているので、本人の意思を尊重してほしいと思っている。
※「LGBTと家族」では、様々なセクシャリティの様々な世代の皆様の家族との関わりをご紹介したいと考えています。セクシャル・マイノリティの皆様、是非アンケートにご協力ください。
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