アセクシャルが恋愛について本気で考えた結果を発表します。

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「恋をする」って、どういうこと?

「恋ってなあに?」と聞くと、返ってくる答えは三者三様。「夢にまで相手が出てくること」と答える人もいれば、「ドキドキすること」「毎日会いたいと思うこと」、相手の肉体に魅力を覚えることを条件に挙げる人もいますし、中には「よくわからないなあ。でも恋してるよ」という人もいました。

「いま、恋愛してるんです」と言っても、人によってその意味は全然違うわけです。では、恋愛の定義って何なんでしょう? あなたはハッキリ答えられますか? 自身を持って「これが恋」と言える人って、案外少ないのではないでしょうか。

というわけで、恋をしないアセクシュアルの立場から「恋愛ってなあに?」を研究してみました。あの作品や著名人の中では、恋はどう定義されているのでしょう。

「恋は盲目」って、誰が言い始めたの?

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恋は盲目」。誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう。実はこれ、シェイクスピアが最初に使った言葉なんです。知ってましたか? 筆者は勝手に日本のことわざだと思ってました。

多くの戯曲を遺したシェイクスピアですが、彼の『ヴェニスの商人』という劇の中で、登場人物の台詞としてこの言葉が出てきます。

Love is blind, and lovers cannot see the pretty follies that themselves commit.

恋は盲目で、彼らは自らの恋人が犯す小さな失敗には気がつかない。

現在では「恋は盲目」という言葉は色々な場面で使われますが、恐らく「相手のことが実際以上に素晴らしく見えてしまう」というのが元々の意味なのでしょう。

哲学者曰く、恋とは……

ソクラテスやプラトンに並ぶ西洋哲学の大家で「万学の祖」とも呼ばれるアリストテレス。彼も恋愛を定義する言葉を残しています。

いないときに相手を慕い、その人が自分のそばにいることを欲してやまぬ場合にのみ恋愛しているのである。

シンプルでわかりやすい定義ですね。「恋愛って何?」と聞かれて「毎日相手に会いたいと思うこと」と答えた人はアリストテレスの考えに最も近い人、ということになります。

脳科学による「恋愛」の定義とは…

最近の研究で、恋愛中の脳はコカインでハイになったのと同じ領域が活発になっていることが明らかになったそうです。大昔から恋を狂気にたとえる人はいましたが、どうやらそれは、あながち間違ってもいないのかもしれません。

この研究によれば、恋愛中に活発になる領域の中には欲望やる気などを司る報酬系と呼ばれる神経系も含まれているようです。これら報酬系は、満たされないとより活発になる部位ですので、「障害の多い恋ほど燃える」のはこれが理由のようです。

人はなぜ恋をするか

「科学的にはこう言われています」なんて言われるとうっかり鵜呑みにしてしまいそうになりますが、実はこうした研究をもってしても「なぜその人を好きになるのか」は解明されていません。人が人を好きになる理由は本当に様々で、統計をとってもバラバラなのだそう。

確かに、恋をしている本人が「なぜ好きになったのかわからない」なんて言うのも耳にしたことがあります。

現代科学の前でもそのヴェールを脱ごうとしない「恋愛」。不思議に思っているのはきっと、アセクシュアルだけではないはずです。

参考サイト:愛情と性欲はまったく別物–恋愛科学の第一人者が語る“恋する脳”の仕組みとは?

Image by :liquene

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