ホワイトハウスで映画の上映会
オバマ米大統領が、ホワイトハウスでトランスジェンダーの人物が登場する映画を上映した。このイベントにはLGBT活動家やアーティスト、映画関係者などが招待されていた。
トランスジェンダーの映画を上映
今週初め、ホワイトハウスにおいて映画『The Danish Girl(邦題:リリーのすべて)』が上映された。この映画では主演のエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)がトランスジェンダー女性のリリー・エルベを演じている。
また、ホワイトハウス主催の「LGBTアーティスト チャンピオン・オブ・チェンジ」という、ある分野において社会の変革に貢献した人物や団体が表彰されるプログラムも行われた。そこではトランスジェンダーの人物が登場するアマゾンのコメディ映画シリーズの『Transparent(トランスペアレント)』も上映されたという。
参加した人たちの声
このイベントには、映画『The Danish Girl』や『Transparent』のキャストや映画関係者の他、実績を認められ、表彰された数々のLGBTの活動家やアーティストたちが参加していた。
大統領顧問のヴァレリー・ジャレット(Valerie Jarrett)氏と住宅都市開発省長官のフリアン・カストロ(Julián Castro)氏はこのイベントで、トランスジェンダーの平等の重要性について言及した。
雑『The Danish Girl』の監督を務めたトム・フーパー(Tom Hooper)氏は誌Page Sixに対して、
「オバマ大統領は“トランスジェンダー”という言葉を公の場面で使った最初の大統領だと思うよ…そしてこのような形で僕らを彼の家に招待してくれたこと、この話題について話したこと、そして『The Danish Girl』を上映する許可をくれたこともね。…今日はとても素晴らしい日だ。」
と語っている。
また、『Transparent』でトランスジェンダー女性のマウラ役を演じているジェフリー・タンバー(Jeffrey Tambor)は、イベントで、役作りのために参考にしていたトランス女性とポーズを取っていたという。
一方、『The Danish Girl』でトランス女性を演じているエディ・レッドメインは、この映画によって自分自身のジェンダーアイデンティティやジェンダーについての考え方について目を向けるきっかけになったと話した。
レッドメイソン主演のこの映画は、2016年3月に日本でも公開される予定だという。
画像出典:Pink News