トム・デーリー
みなさんは男子飛込競技選手のトム・デーリー(Tom Daley)をご存知でしょうか?イギリス出身の飛び込み競技選手です。2012年のロンドンオリンピックでは10m高飛び込み個人で銅メダルを獲得しています。飛び込み選手としての実力もすごいのですが、その容姿端麗な姿はたくさんの人の目を釘付けにし、2013年からは母国イギリスでタレント活動も行なっています。
そんな人気絶頂の最中の2013年12月に彼は自身でYouTubeに動画を投稿し、現在男性と交際していること、その彼と交際している今程、幸せに感じたことがないと、世界にカミングアウトしたのです。
選手としての名声, 学校でのいじめ
2008年FINA飛込ワールドカップでシンクロで銅メダルを獲得し、デーリーは世界的競技会での最年少の男子メダリストとなりました。ですが、飛び込み競技という小さい水着を着て行う競技のため、年頃の少年達にはからかいの対象になりやすかったのでしょうか。有名になった彼は、学校でいじめを受けるようになってしまったのです。
そして、彼の父親は学校側の対応に納得がいかないため、いじめの事実をマスコミへ公表し、息子を一時的に他の学校へ転校させる事を決断したのです。その頃の体験から、彼はChild Lineというイギリスの児童虐待防止のための国民団体ホットラインとサポーターとなっています。父の助けもあり、その後も彼はますます練習に励み選手としてのキャリアを伸ばし、ロンドンオリンピックにも出場したのです。
鍛え抜かれた身体、お茶目な笑顔
多くの人がトム・デーリーに魅力を感じるのには理由があります。
まず第一に、アスリートとして鍛え抜かれたくましい体、そしてその体と相反したお茶目な笑顔。最後にみんなに好かれる飾らない人柄です。飛び込み選手が着る小さな水着は「とにかく明るい安村」さんのコントのように、角度によっては何も履いていないように見えてしまうくらいの小ささです。そんな小さな水着だけを着て競技をする彼を見てときめくかないゲイはいないのではないでしょうか?
また、彼は人気絶頂期の2013年12月にゲイであることをYouTubeでカミングアウトし、多くの人を驚かせました。その行動はイギリスに住む多くのゲイに色々な意味で希望を与えてくれたものだと思います。このような勇気のある行動も多くの人が彼に魅力を感じている一つの理由です。現在21歳のトム・デーリーさんですが、人生の中での困難を一つづ自分なりに乗り越えて、頑張っている姿は誰もが応援したくなるのだと思います。
2015年にダスティン・ランス・ブラックとの婚約を発表
2014年5月にアメリカの映画脚本家のダスティン・ランス・ブラックとの交際を公言していたデーリーですが、2015年10月1日に英紙タイムズ紙の告知欄で婚約発表しました。デーリーの婚約者のダスティン・ランス・ブラックは映画『ミルク』でアカデミー賞脚本賞を受賞した有名映画監督・脚本家です。
交際を公言して以来、仲良くデートしている姿がよくパパラッチされていた二人ですが、今回の婚約の発表を聞いて多くのファンが二人を祝福したことだと思います。そして、今後の二人の生活にも注目です。
日本ではまだ有名人がゲイであると告白できるほどゲイへの理解は進んでいないのが現状かと思いますが、ヨーロッパの多くの国では、当然のようにゲイが受け入れられています。そして、たくさんの有名人がゲイとして堂々公言し、幸せに暮らしているのです。日本でも、ゲイであることは恥じることではなく普通であるという感覚に近づいていくといいですね。今後もシリーズとして、世界のゲイの有名人を特集していけたらと思っています。