ウィリアム王子が、多様性を認め合うためのワークショップに参加
ケンブリッジ公ウィリアム王子は、12月8日バーミンガムの学校を訪問し、多様性を認め、いじめ撲滅へ向けたチャリティワークショップに参加した。このワークショップは、ウィリアム王子の母親に当たるダイアナ妃の「若い人たちには世界を変える力がある」、という信念をもとに作られたダイアナ・アワードというNPOが実施している。王子がこのワークショップに参加したのは今回で2回目だ。
多様性を認め合うためのワークショップ
王子はワークショップでは、子どもたちに、僕たちの違いは何だろうかなどと話しかけて交流を図っていたという。また、彼はワークショップの間に、
「私たちはみんな、レッテルを貼られている。正しいものもあるけれど、そうでないものもある。レッテルで私を判断しないで。もっと広く考えよう。違いをたたえあおう。」
と書かれた紙を持っており、メッセージを伝えていた。
ダイアナ・アワード代表の言葉
王子の2回目のワークショップ参加について、ダイアナ・アワード代表のテッシー・オジョー(Tessy Ojo)氏は、王子の訪問について以下のようにコメントした。
「ウィリアム王子が継続的にサポートしてくれるので、私たちは感激しています。最新の統計によると、若い世代で起こるいじめの原因として、個性が挙げられることが圧倒的に多いことが分かっています。
私は、王子がいま話題の問題についての関心を高めるのを手伝ってくれて、そして、その人の個性が原因でいじめの標的にされてはいけないというメッセージを繰り返し伝えてくれて、嬉しく思います。
私たちは、違いをたたえ、安全でいじめのない環境を作り上げることへのウィリアム王子のサポートを歓迎しています。」
英国王室とLGBT
英国王室はこれまで様々なチャリティに関わってきたが、実はLGBTの権利に関してはほとんど取り組んでこなかった。王室は同性婚やLGBTの権利について言及することもなかった。
しかし、今年9月に行われたダイアナ・アワードの前回のワークショップでは、ウィリアム王子はLGBTへのいじめや同性愛嫌いに対して、立ち向かい、被害者を助けていきたいと発言していた。彼が英国王室で初めて直接LGBTに関連する意見を述べたことになる。今後のウィリアム王子の活動にも注目していきたい。
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