レズビアン女性とストレート女性、平均賃金が高いのはどっち?

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レズビアン女性はストレート女性よりも賃金が高い?

男性よりも女性の賃金は低いということが多くの研究によって明らかにされている。米国では平均で、白人女性は白人男性の78%、ラテン系女性は白人男性の56%の賃金しか得られないというデータもあるという。

レズビアンの方が賃金が高いという研究結果

Pink Newsによると、ゲイ男性はストレート男性よりも賃金が11%少ないとされているのに対し、レズビアン女性はストレート女性に比べ、賃金が9%多いという研究結果が得られたという。

ワシントン大学の(Marieka Klawitter)氏は、賃金と性的指向に関する29の研究を分析し、この賃金格差に関する数字を導き出した。研究では、回答者に対して、性的指向を直接尋ねる質問に加え、生計についての質問や誰と一緒に住んでいるかなど、間接的に尋ねる質問も設けてられいた。

さらに、米国、英国、カナダ、ドイツ、オランダを対象に行われた今回の研究結果は、レズビアン女性はストレート女性よりも一般的に高学歴であるという説を補強する形で合致していたという。

賃金格差の要因は?

しかし、今回得られた結果をそのまま鵜呑みにすべきではない。

昔から、ストレート女性に比べ、レズビアン女性は子どもを持つ割合が少ない。つまり、レズビアン女性はストレート女性よりも長時間働くことができ、働ける日数も多いだろうという想定に基づいて優遇されている可能性があるとも考えられる。これによって、性的指向によって賃金格差が生じる理由を一部説明できるのだ。

また、長時間・長期間働けるということは、レズビアン女性の方が経験を積めるということでもある。つまり、昇進のチャンスがより多く巡ってくるのだ。

さらに、レズビアンカップルは異性カップルに比べ、家事や育児を2人で協力して行いやすいため、ストレート女性よりも仕事に多くの時間や体力を注ぎ込むことができるとも予測できる。

高いのはあくまでも“平均”の賃金

ストレート女性に比べ、なぜレズビアン女性の平均賃金が高いのかという理由は明らかになっていない。しかし、ここで言われているのはあくまでも“平均の”賃金であり、必ずしもレズビアン女性の方が賃金が高いというわけでは決してない。

レズビアン女性は、就職をする上でストレート女性よりも差別を受けやすいというデータも得られている。また、貧困率で見てみると、異性カップルでは6.6%であるのに対し、レズビアンカップルでは7.9%と高い数値が出ていることは見落とすべきではないだろう。

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