ゲイをカミングアウトしたガス・ケンワーシーの過去
ソチ五輪でフリースタイルスキー米国代表として銀メダルを獲得したガス・ケンワーシー(Gus Kenworthy)選手(24歳)。彼が今年10月にゲイであることをカミングアウトをし、さらに注目を集めていた。今回、彼は10代の頃に抱えていた悩みについてUS Weeklyで語っている。
10代の頃の悩み
ケンワーシーはかつて、“かっこよく”見せたり、同世代の男子たちと仲良くしたりするために、女子と付き合っていたという。その頃のことを彼は以下のように振り返っている。
「男子たちの中で格好つけるために、僕は女の子と関係を持っていた。」
彼は自分の本当の気持ちを押し殺して生活していたが、次第に自分の感情の方が勝ってきてしまったと、ケンワーシーは言う。
「後から泣いてしまったことも何度もあった。…僕はそのときから、嘘をつき続けることはできないと気づいたんだ。」
カミングアウトしてからの変化
彼は、カミングアウトは彼が今まで下してきた決断の中で一番の決断だったと話す。たくさんの人からの支えに圧倒されたという。
「僕はその支えに感激したし、驚くほど多くの人たちが僕にカミングアウトをしてきてくれたんだ。クローゼットのアスリートたちさえもね。」
「僕は男らしくて激しいスポーツをしているから、ゲイに対してのステレオタイプをなくしていくのに役立つことをしていきたいと思っているよ。」
世界最高の選手としてカミングアウトしたかった
ケンワーシーはソチオリンピックの男子フリースタイルスキーで銀メダルを獲得したが、彼はその結果には満足していない様子を見せた。
「僕は、自分がソチオリンピックでできなかったことの悔しさをとても強く感じているから、自分が残した結果を誇らしいとは全く思っていない。
…僕はソチオリンピックの銀メダリストとしてカミングアウトをしたかったわけじゃない。僕は世界最高のフリースタイルスキーの選手としてカミングアウトしたかったんだ。」
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