米国で「トランスジェンダーにあったことがある人」は「お化けを見たことがある人」の半分しかいないという衝撃の調査結果

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「トランスジェンダーに会ったことがある」と答えたのはわずか9%

米国で行われた調査で、「トランスジェンダーに会ったことがある」と答えた人は「お化けを見たことがある」と答えた人の約半数しかいないことが明らかになった。

「トランスジェンダー」の認知度

トランスジェンダーの可視化を目指す活動家は、お化けを見たことのある人はトランスジェンダーにあったことがある人の約2倍にものぼるという結果が、自ら行った調査で得られたと主張した。

2009年に米国・ワシントンD.C.のピュー研究所が行った調査によると、「現在、または過去にお化けを見たことがある」と回答した人は18%だったのに対し、「トランスジェンダーにあったことがある」と回答したのは9%しかいなかったという。

また同じ調査で、回答者の24%はトランスジェンダーという言葉の意味を知らなかったという。さらに、公的研究機関によって行われた2013年の別の調査によると、また回答者の5%は言葉さえ聞いたことがないという結果だった。

トランスジェンダーの可視化へ向け

トランスジェンダー活動家のフェイ・サイドラー(Faye Seidler)氏は、この衝撃的な調査結果を取り上げた。彼女は、もっと多くの人がトランスジェンダーをカミングアウトして、トランスであるとはどういうことかについて話してもらえるように手助けをしていきたいと考えている。(もちろん、そうすることで当人が不利益を被らないと思われる場合に限ったことだが。)

サイドラー氏は、自身がトランスジェンダーであるとカミングアウトした後、彼女が働いていた病院では何度も性別を間違えられ、差別されたという。性別の移行が進んでいくに連れ、彼女はその職場を離れるほかなくなってしまったと話す。

そのような経験から彼女は、米国内でのトランスジェンダーの人の雇用や社会における権利を求めて活動し始めたという。

「トランスジェンダー活動家として、自分のコミュニティに対しての教育を提供し、手を差し伸べています。戦うことは怖くありません。」

「そして最も大切なことは、人間として扱われるために、決して諦めずに戦っていくことでしょう。

彼女は最近、ニューヨーク・タイムズでそう語った。

トランスジェンダーとヘイトクライム

毎年11月20日は、米国を中心とした国で「トランスジェンダー追悼の日」と定められており、今年は2014年10月1日から2015年9月30日までにトランスジェンダーであることが原因で殺害されたとされる271人のトランスジェンダーの人たちを追悼した。

一方で、トランスジェンダーへのヘイトクライムは警察等に届出がないことも多く、事件の数はもっと多いと予測されている。

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