ゲイパパの日常
アタシも、もうアラフィフ!苦笑 世の中的には、働き盛りで仕事が忙しい同世代のパパは、休みの日は家族サービスorごろ寝?が普通だと思うんだけど、アタシは、アフター5や休みの日は、自分の趣味とゲイライフを楽しんでます。
サラリーマンとしてのアタシ
アタシも20代~30代にかけては、かなり仕事量も多く、そしてそれが評価されて、いわゆる出世街道をまっしぐら。同期の中でも、昇進が早く、最も早く管理職に上り詰めました。なので、お転婆(発展場に行くこと!)は、寝る時間を惜しんでたわけよ。でも30代も終わろうとしてた頃、アタシは会社で大きなプロジェクトのマネージャーに抜擢されました。そして、そのプロジェクトも無事に終え、さらに次の大きなプロジェクトのマネージャーに就任。でもこれが運命の変わり目になったの。そのプロジェクトは、既に火の車状態で、誰かが何とかしないと会社に大きな損害を与えてしまう、厄介なものだったの。その頃の上司は、アタシなら何とかできると思ったんでしょうね。確かにアタシもその頃、自信に満ちていたし、寝る間も惜しんで頑張ったの。本当に、徹夜&徹夜の繰り返しで、身も心もボロボロの状態になるまで追い込まれたのよ。で、ある日、一つ山場を乗り越えて、ホッとして家に帰って、「さあ寝よう!」と思ったら、全然気持ちが高ぶっちゃって、寝られなかったの。一睡もできなかったのよ!で、そんなことがその日だけじゃなくて、何日も続いちゃったのよ。それでさすがに「これはおかしい!」と思って、医者に行ったら、診断の結果が、「うつ病」。そして医者に、即日休職するように言われたの。もう寝耳に水よ!で、ここからアタシの病気との闘いが始まったの。
病気との闘い, 職場の配置転換
うつ病と診断されてから、アタシは職場を休職し、薬物治療が始まったの。でも、この病気、なかなか一筋縄では治せない病気だったのよ。睡眠薬と抗うつ剤を飲んで、ひたすらベッドに籠る生活。とりあえず3か月の休職で元気を取り戻し、一応職場に復帰したんだけど、これで、「病気が治った」と過信したのがいけなかった。現場復帰してから6か月、出されていた薬が段々副作用を起こすようになっちゃったのよ。「会議中に睡魔に襲われる」「気持ちが落ち込む」「無性にイライラする」「行動が大胆になる」「めまいがする」「手先が震える」などなど。こうして、アタシは、ついに、2度目の休職を余儀なくされたの。また一日中ベッドに籠る生活。今度は6か月の休職。その間、いろいろ薬を変えたり、病院も変えたりしたんだけど、症状は一向に良くならなかったの。逆にどんどん悪い方向へ向かってる状況に。そしてついに、家族の前で暴れるようになってしまい、即日入院。精神科病棟の個室に隔離されてしまったの。あとで聞いた話だと、入院したアタシを見て、カミさんは病院で泣いたそうです。そしてその時カミさんは「これからは、私が家族を養っていく」と思ったんですって。(ちなみにアタシのカミさんは、公務員)そんな病気との闘いも、気が付けば3年が経過していて、アタシは、会社こそ解雇されなかったものの、マネージャー職からは外され、本社の内勤事務に配置転換されたの。幸い、産業医と保健師さんの紹介で、いい先生と病院を紹介されて、みるみる病気は快方に向かったの。今でも、月1回の通院と服薬治療は続いてるけど、ほぼ普通の人と変わりない生活が送れるようになったわ。で、本社の内勤に移ったことで、残業がほぼ無くなり(本社の内勤スタッフは、極力残業をしないように指示されてます)、アフター5の時間ができたのよー。なので、ジムに通ってカラダを鍛えたり、2丁目に飲みに行ったり、ゲイの友達と会ったり、好きな音楽活動をしたりして、日々楽しく過ごしています!
いろいろなゲイとの出会い
ある日、自分でBlogを始めたの。本格的にBlogを始めたのは、本社の内勤に移ってからだけど。既婚ゲイ、というセクシャルマイノリティを知ってほしくて書き始めたの。そうしたら、Blogを通じて、いろいろな方々と知り合い、アタシの世界が広がったのー!まずは、世の中に、「既婚ゲイ」というカテゴリーの方々が、沢山いた、ということを知れたのが大きかったわねー。みなさん、既婚者として、家庭を持ちながらも、ステキに恋をしたり、ゲイライフを楽しんでいたんです!アタシは、前回も書いたとおり、「既婚者だから、特定の彼氏は作っちゃいけない」と思っていたので、遠距離の彼にも、交際をお断りした経緯があったんだけど、みなさん違うんですよ!とっても素敵に恋を楽しんでる。これは目からウロコでした。それからと言うもの、アタシは沢山のゲイの人たちとリアル(実際に会う)するようになったわ。そんなことを続けていたら、、、、、今のステキな彼氏と出会ったんです♡。彼氏とのなれ初めは、また今度詳しく書くわ!今では、ゲイの友達と定期的に会ったり、旅行に行ったり。それも、病気を経験して、「一度きりの人生、楽しまないと!」「ゲイとして生まれたことを幸せに思わないと!」という考え方になったから。そして、そんなアタシを暖かく見守ってくれる家族がいるからこそ。あ、家族には、ゲイであることを隠しているので、と言うか、隠さないといけない!と思っているので、いろいろアリバイ作りが大変です。
ゲイとして
既婚ゲイとして、一人のゲイとして、ゲイライフを楽しむことは、人として心を豊かにしてくれると思ってるの。これからは、LGBTを世の中へ認知してもらうような活動も始めたいと思います。それがアタシの使命かと思ってます!ここで記事を書かせていただくようになったのも、その活動の第一歩。来年は、ゲイパレードにも参加させていただこうと思ってます。まだまだアタシのゲイライフはこれからも、どんどん広がって行くわ。
画像出典:Duality