Etsyのトイレに設置されたトランスフレンドリーな看板
主にハンドメイドの雑貨などを取り扱うオンラインのマーケットプレイスEtsyの本社で、トランスジェンダーに配慮するための工夫を盛り込んだトイレが設置されたという。
米国でのトランスジェンダーのトイレ問題
トランスジェンダーのトイレ使用をめぐっては、米国全体でも話題となっており、2014年にはヴァージニア州の16歳のトランスジェンダーの男子生徒が学校の男子トイレの使用を禁止されるなどの差別的な対応をされたという事件があった。これを受け、オバマ大統領は今年10月、男子生徒を擁護する姿勢を見せていた。
その一方で、「男性」が女性用トイレに入ることを認める事になることなどと主張され、ヒューストンでは今年11月にLGBTの権利を守るための法律が破棄されていた。また、共和党の大統領候補も同様のことを繰り返し主張しているという。
そんな中、ニューヨークのブルックリンを拠点とする世界的なオンラインサービスの会社Etsyでは、トランスジェンダーに配慮した、ある取組みが行われているという。
「自分がより使いやすいと感じるトイレをご使用ください」
Etsyは男女どちらのトイレであっても安全に使用できる権利を保証する看板を取り付けている。
その看板には以下のような内容が書かれている。
「法律ではドアに2種類のジェンダーのマークを付けるように命じられておりますが、私たちは、ジェンダーは2つに分けられ、かつその2つしか存在しないものだとは考えていません。
どうぞ、自分がより使いやすいと感じるトイレをご使用ください。」
考案者のコメント
この看板を考案したサラ・バボ(Sara Babo)氏は、ツイッターで以下のようにコメントしている。
「今日、州法で認められている範囲内で、Etsyがジェンダーニュートラルなトイレを設置したことをとても誇らしく思っている。」
ニューヨーク州では、全てのトイレに男性用・女性用のマークを表示させることが義務付けられており、ニューヨークシティではさらに建物の内部の公衆のトイレにも同様のマークの表示が義務付けられているという。