トランプ氏、LGBTの権利について言及
1月末、トランプ氏は、連邦最高裁判所の米国全州における同性婚合憲判決は見直す必要があるなどと発言していた。しかしPink Newsによると、それから一週間後、インタビューでは一転してLGBTの権利を推し進めたいと答えていたという。
これまでのトランプ氏の主張
2016年の米国大統領選候補者であるドナルド・トランプ氏。様々な右翼的で過激な“暴言”を発しながらも支持率を上げ、共和党の候補者争いを加熱させている。2月1日のアイオワ州で行われた党員集会での予備選挙では、テッド・クルーズ氏に敗れ、2位となっていた。
自身は同性カップルの結婚式に出席していた一方で、トランプ氏は先月末、同性婚については最高裁判所の判断の破棄も含め、見直す必要があると強く主張していた。
また活動家の間では、LGBTの権利保護に関してはこれまでの流れを逆行させ、結婚している同性愛者たちに対する差別を許可する法律を認めかねないと予測されていたという。
「更なる進歩が期待できる」と答えたトランプ氏
しかし不思議なことに、トランプ氏はLGBTの権利を“推し進めていく”と発言したという。
彼は米国のテレビ番組New England Cable Newsにおいて、スー・オコネル司会者から、以下のような質問を投げかけられた。
「私はレズビアンです。この20年間政治や司法、そして選挙を通じて、ゲイやレズビアンのコミュニティは素晴らしい進歩を遂げてきました。」
「もし、トランプ氏が大統領に就任したとしたら、私たちはゲイやレズビアンの平等について、更なる進歩を期待することができるでしょうか?」
この質問に対しトランプ氏は、以下のように答えたという。
「はい、期待できるでしょう。」
「私たちは人々をひとつにまとめていきます。それはあなたの事情で、ほかの人は彼らなりの事情を抱えています。私たちはすべての人々をひとつにまとめていく必要があり、もしそれができなければ、私たちはひとつの国として、これ以上やっていくことができなくなるでしょう。完全にめちゃくちゃになってしまうのです。」
「大統領選の年は、とても重要な年であり、私は人々をまとめていくつもりです。」
トランプ氏のライバル、テッド・クルーズ氏は
トランプ氏はLGBTの話題に関して、不当差別禁止法への支持の姿勢を見せたことを除き、基本的には沈黙を守ってきた。彼とともに共和党の候補者争いを繰り広げるテッド・クルーズ氏は、トランプ氏を“ニューヨークの価値観”に染まっていることを非難し、現在の共和主義者としてはリベラルすぎると主張した。
一方、クルーズ氏は同性婚は、彼にとっての最優先事項ではないと発言していたという。
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