カナダが同性愛者のシリア難民を受入れることを約束
カナダのトルドー新政権は同性愛者の難民を受入れるという特定の規定を作成した。この規定では、子ども、女性、同性愛者の男性などの、“社会的弱者”を受入れの対象としている一方で、ストレートの単身男性はこの対象にはあたらないという。
シリア難民受入れについての計画
シリアの危機の中での難民の定住について、リベラルな新政権として新たな関わりを表明するニュースが報道されている。カナダは、25,000人のシリア難民を受入れることを約束した。そしてその受入れの対象の多くが女性や子ども、そしてその家族になるだろうと考えられている。
治安上の心配から、単身男性は今回の受入れ計画の対象からは外れると考えられているが、その一方で政府からもISISからも迫害されている男性の同性愛者は、例外として受け入れる予定だという。
ISISは、同性愛者と疑われる男性に対して、彼らがゲイであるという証拠はほとんど示されていないにも関わらず、これまで何百人もの公開処刑を行ってきた。
カナダのメディアOttawa Citizenは、
「政府は、同性愛者が迫害される可能性があることを意識しており、それゆえ地域の最も弱い立場にある難民を救うことを目的として、（受入れの対象を）選ぶ際に彼らも含めることにした。」
と報道している。
難民を受け入れるという約束はカナダ新首相のジャスティン・トルドー（Justin Trudeau）氏の公約の重要部分でもあった。また、彼は熱心なLGBTのアライでもあり、多様性に富んだ、ジェンダーのバランスが取れた内閣を指名することで、平等への貢献を明らかにしていた。
同性愛者の難民の受入れ
これまでも、例えば英国では労働党のメアリー・クレイ（Mary Creagh）議員が、LGBTを含めたシリアからの難民の定住に政府が焦点を当てていくことが必要だと訴えていた。彼女は、
「英国のような国はLGBTの難民を特に助けていく必要がある。…この国では、私たちはセクシャリティの平等を進めてきたことを誇りに思っている。私たちはセクシャリティや性的指向で迫害されている海外の人たちを助けるために、援助の手を差し伸べるべきだ。」
と話していた。
