Amazon, “Audible”を発表
アマゾンが、オーディオブックの制作や配信を行う”Audible“というサービスを日本で始めました。既に渋谷駅などで広告を見かけた方もいるのではないでしょうか?実は、このAudible のCMの中にゲイカップルが登場していることが話題になっています。
「物語に耳を澄まそう。」
動画は、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の朗読と映像で構成されています。
映像と、『雨ニモマケズ』の朗読がマッチしていて、ついCMなことを忘れて感動してしまいます。
CMにゲイカップルが登場
朗読が進み、
「南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい」
という部分(1:09)で、ゲイカップルが登場します。
その後、自然に映像が続いていきます。
ゲイカップルをあえて取り上げてCMにするのではなく、様々な人が出てくる中に自然とゲイカップルが出てくる所に、このAudible のCMの素晴らしさがあります。また、ゲイだからという理由で周囲に差別をされたり、いじめられたりする経験をした人は少なくないと思いますから、「死にそうな人(人生が辛い人)あれば、行ってこわがらなくてもいいといい」という台詞でゲイカップルが出てくる所も、台詞と映像がマッチしているのではないでしょうか。
LGBTフレンドリーなアマゾン
実は、米Amazon.com は同性婚を応援しており、LGBTにとても優しい企業と言われています。実際に、米などではLGBTの人々から”LGBTに最も受け入れられている企業”という評価を受けています。
インターネット企業の巨人、Amazonは2015年、LGBTコミュニティにもっとも受け入れられている企業だということが新たな調査結果でわかった。
調査では16,000人のLGBTの人々に「この2週間で、広告やニュース、口コミなどを通じて、あるブランドに関して話をしましたか?したとすれば、それはポジティブなものでしたか?それともネガティブなものでしたか?」という質問をし、回答者に各ブランドを+100から-100で評価してもらったものだ。この調査結果で、Amazon は最も高い得点を獲得した(2位はAppleであった)。
どれだけLGBTに優しい企業かを示す米のHuman Rights Campaign が発行する “Corporate Equality Index(企業平等指数)”でも、Amazonは100点満点中、90点という評価を受けています。
米のAmazonがLGBTに優しい企業ではあるとはいえ、今までアマゾンジャパンからはLGBTに関する情報が一切発表されていません。今回このようなCMが発表されたことを鑑みると、アマゾンジャパンもLGBTに対して理解のある企業になり始めている可能性があります。今後のアマゾンジャパンの動きに注目です!
画像出典:Audible, youtube.com