ツイッターが献血運動を中止―ゲイ・バイセクシャル男性の献血禁止に反対

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ツイッターが献血運動の主催を中止する方針を発表

ソーシャルメディアのツイッターが、本社での献血運動の主催をやめることを発表した。これは、ゲイやバイセクシャルの男性が献血を禁止されているという方針に反発するためだという。

ゲイやバイセクシャル男性は献血ができない

ツイッターの人事担当副社長であるブライアン・シッパー(Brian Schipper)氏は、ツイッター社員の1人がセクシャリティを理由に献血を断られたとInternational Business Times(IBT)に対して話した。ツイッターは米国の食品医薬品局(エイズウイルス検査法の認可なども行っている)が方針を改めてゲイやバイセクシャルの男性に対しても献血を認めない限り、献血運動を中止するとの決定を下した

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ツイッター役員の意見

シッパー氏はIBTに対し、以下のように語った。

「献血を断られた社員がいることについて、私たちは会社として抵抗する立場を明らかにするために決断を下した。そして、この不必要で差別的な方針が変更されるまで、私たちの努力がこの問題に関しての教育的側面を持つだろう。」

ツイッターのグローバル・コンテンツ責任者のジム・ハロラン(Jim Halloran)氏も同様に、食品医薬品局の方針の特定の問題について意見を述べた。

「現在の方針では、食品医薬品局が、個人が実際に行っているリスクのある行動ではなく、個人の自認に基づいて判断している。…ツイッターはとても勇気ある態度をとった。」

方針変更の検討

食品医薬品局によると、アメリカでエイズが流行し始めた1977年以降に別の男性とセックスをしたゲイやバイセクシャルの男性は献血ができなくなっていた。

「これは(男性とセックスをする男性が)集団的にHIVやB型肝炎、その他の感染症のリスクを高めており、その血液の移入によって伝染する可能性があるからである。」

一方で食品医薬品局は昨年、この禁止項目の廃止を検討しており、今年5月にはそれについての報告書も発行されていた。新しく検討されている内容としては、一生涯献血をすることができないという禁止項目を見直し、現在英国で導入されているような12ヶ月間別の男性との性的接触がない場合は献血が可能になるというものだ。

日本の状況と世界的な傾向

日本でも男性同性愛者の献血はできないことになっているようだ。日本赤十字社の血液センターホームページには、「特に日本国内では男性同性愛者間でHIV感染者が多いことが知られています。血液センターとしてはリスクの高い方々を全体として献血をお断りしています。」と記述されている。

一方で、世界的にはゲイやバイセクシャル男性の献血を解禁する傾向も見られている。最近ではフランスが来春から解禁することを発表している。

画像出典:International Business Times

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