俳優のチャーリー・シーンがHIVの感染を告白
人気俳優、チャーリー・シーン(50歳)がHIVに感染していることを、アメリカのテレビ番組「Today」内で発表した。彼は映画『メジャーリーグ』(1989年)や『プラトーン』(1986年)などに出演し、人気を集めていた。
シーンが書いたオープンレター
チャーリー・シーンはHIVに感染していることについて、以下のような内容のオープンレターを発表した。その中で彼は感染が発覚してからの経験を語っている。
彼は、4年ほど前、ひどい偏頭痛のような症状が3日間ほど続いたため、緊急入院した。当時は脳腫瘍かなにかの病気だと疑っていて、HIVに感染していると知ったときはとてもショックを受けたという。彼はHIVというとても信じがたい言葉を飲み込み、これはきっとひどい悪夢を見ているんだなどと自分に言い聞かせようとしたが、それはまぎれもない現実の出来事だったと話す。
そして、有名な医師のもとHIVの集中的な治療プログラムが始まり、彼のウイルス検出量は極めて低くなっていった。しかし、残念ながらここで話は終わらず、彼は数々の嫌がらせや恐喝に悩まされることになったという。時にはHIVに感染したことがほかの人に知られてしまい、その口止め料としてお金を請求されたこともあり、それで彼は数百万ドルのお金を失うことになったのだ。
しかし、彼は「それも今日で終わりにする。自分の自由を取り戻す。」と語り、今回のHIV感染の告白に至ったという。彼は、自分の今の状況を災いや罰ではなく、周りの人を助ける良い機会として、より良い自分になろうという挑戦として受け入れていく姿勢を見せた。
HIV感染を公表したことへのコメント
一方、ハリウッドの広報関係者ハワード・ブラグマン(Howard Bragman)氏は、シーンの今回HIVの感染を公表したことについて、People誌の取材に対し以下のようにコメントしている。
「今回のインタビューによって、たくさんの同情が彼に寄せられるだろうが、彼は以前のセックス・パートナーたちから訴えられるかもしれないということにも注意を向けておくべきだ。それを軽く捉えすぎてはいけない。」
また、現在は一緒に仕事をしてはいないものの、シーンの広報担当として長年ともに働いてきたジェフ・バラード(Jeff Ballard)氏は、以下のように話した。
「以前ある状況をどう対処するかで彼と意見が合わず、違う道を歩んでいくことになった。彼とは35年来の友達で、僕は彼のことが大好きだ。僕は彼の活躍を心から願っている。」
画像出典:Pink News