すべての人が「自分らしく働ける」社会とは? はたらくについて考えるイベント「RAINBOW CROSSING TOKYO」が10月18日に開催
近年、数多くの企業が「ダイバーシティ推進」を掲げるようになりました。
LGBTに限らず、誰しもが自分らしく働ける環境を作る―それは、仕事に関する様々な議論のなかで、最も注目されているトピックのひとつです。
「自分らしくはたらく」とは、どういうことなのか?
しかし実際、LGBTやダイバーシティに取り組む企業が実際に何をしているのかを知る機会は少ないもの。また、自分以外のLGBTがどんなキャリアを描いているのかについても、語り合える場は限られています。
自分が今後、どんな風に働いていくか―考えを深められるイベント「RAINBOW CROSSING TOKYO」が、ベルサール三田(東京都港区)にて2016年10月8日に開催されます。
企業による取り組みの紹介や社会人によるトークだけでなく、オーダーメイドスーツの採寸/販売なども行われる多彩なイベント内容が特徴。
主催である特定非営利活動法人ReBit代表・藥師実芳(やくし・みか)さん(以下、藥師)に、詳しい内容や、そこに込めた思いを伺いました。
参加する企業は、LGBT施策のパイオニアばかり
—「RAINBOW CROSSING TOKYO」は、「自分らしくはたらく」をテーマに掲げていますね。他のLGBTキャリア系のイベントとは、どう違うのでしょうか?
藥師:最大の違いは、様々な業種の企業やLGBT社会人の話を聞けることです。
野村證券、NEC、GAP、ユニリーバ、Google、LGBTファイナンス(金融関係企業のグループ)など全11社・1企業グループの人事・ダイバーシティ担当者や、LGBTやアライとして自分らしくはたらく社員が参加します。
「ブース出展エリア」「講演エリア」「個別エリア」の3つを設け、企業のLGBT施策の紹介や、パネルディスカッションを行います。
ブース出展する12の企業と団体は、LGBTやダイバーシティに日本でいち早く取り組みを始めた、職場におけるLGBT施策のパイオニアとも言える企業がほとんどです。
RAINBOW CROSSING TOKYOは、今現在、仕事を探している、いないに関わらず、すべての来場者が「自分らしくはたらく」ことについて考えるヒントを得る場所にしたいと思っています。
「自分らしくはたらく」場所の例として、自社の取り組みを紹介する企業や、自分らしく働いている先輩社会人がたくさん集まりますので、直接話をすることで、全ての来場者が、自分の働き方について考えることができる場にしたいですね。
就活の場では聞きにくいような就職、仕事のリアルな話を聞ける
―なるほど。パイオニアとして知られる企業が参加するということは、つまり、日本企業のLGBT施策の最先端を知ることができますね。
「講演エリア」の内容はどういったものなのでしょうか?
藥師:企業による取組事例の紹介はもちろん、「ダイバーシティの視点からLGBTについて考える」と題して、担当者によるパネルディスカッションも行います。
また、LGBT社会人によるパネルトーク「LGBT社会人に聞く、自分らしくはたらくとは?」も開催し、就職活動や仕事をするなかで、嬉しかったこと、困ったことなどを語っていただきます。
オーダーメイドスーツの採寸・販売やカウンセリングも実施
―はたらく人々のリアルな声が聞けるのは、貴重な機会になりそうです。「個別エリア」では、オーダーメイドスーツの採寸・販売も行うそうですね。
藥師:LGBT研修を受講したスーツ店の方々を招いているので、
「自分の望む性のスーツを買いたいけど、釣りスーツだとサイズが合わない」
「中性的なデザインのスーツってできないの?」
など、一般のお店ではなかなか相談しづらい要望・悩みを解消いただけるのではないかと思います。
値段は生地によって違いますが、2万7000円〜と、手頃な価格設定となっています。
別の時間帯には、LGBT社会人との交流会を実施するので、興味のあるところに足を運んでみてください。
―考えを深えるだけではなく、外見・内面ともに、日頃の悩みが解消できるイベントなのですね。
来場はLGBT以外もOKということで、自分のセクシュアリティをオープンにする必要がないところも、当イベントの魅力だと感じました。
藥師:自分の職場を、みんなが自分らしく働ける職場にするために、何ができるのか模索している人にもおすすめです。セクシュアリティに関わらず、自分らしくいきいきと働きたい方々に、ぜひご来場いただければと思っています。
■関連リンク
日時や場所は公式サイトをご覧ください。
「RAINBOW CROSSING TOKYO」