「ジェンダーは男女の2つだけではない」と考える英国人は約半数
Pink Newsによると、英国で行われた調査で、ジェンダーは女性・男性の2つのみではなく、もっと多様であると回答していた英国人が、約半数(44%)にものぼっていたことが明らかになった。
英国での世論調査
くこの世論調査は8,000人を対象に行われた。調査対象者は女性・男性の2つのジェンダー・アイデンティティしか存在しないのか、あるいはもっと変わりやすく、いろいろなアイデンティティを含むものなのかどうかについて質問された。
調査結果は以下のようになった。
女性は、よりジェンダーは流動的なものだと考える傾向にあり、ほぼ半数(48%)がそのように回答した。一方男性では40%であったという。
さらに年齢別に見てみると、18歳から24歳の若年層では、ジェンダーはしっかりと定まらいこともあると考えている割合は50%だったが、55歳以上では39%だったという。
「フェミニストは伝統的なジェンダー規範に反対してきた」
女性の権利や平等を求める英国のチャリティ団体Fawcett Societyの代表で、今回の世論調査を実施したサム・スマザーズ(Sam Smethers)氏は、フェミニストは、悪影響を及ぼし得るジェンダー規範やステレオタイプに反対する運動を行ってきたと述べた。
「約半分の人々は、私たちが『男性』『女性』の狭いカテゴリーに限定すべきではないと考えているということは、時代遅れのジェンダーステレオタイプに依存するのをやめる時期になったということだ。
人々はそれに縛られたくないと思っている。」
トランスジェンダーも含め「ジェンダーによらず人生の選択ができる社会」を目指すべき
さらにスマザーズ氏は、「トランスジェンダー女性は女性ではない」と発言したジャーメイン・グリア(Germaine Geer)氏などのフェミニストを批判している。スマザーズ氏は、ギア氏が生まれた時の性別とは異なる性別で生きる権利を否定していると主張した。
「驚くべきことに、私たちの報告書が示しているように、フェミニストの間ではジェンダーのアイデンティティは多様であるという考え方が多数派となっている。私たちの団体では68%がそう考えているという結果が得られたのだ。」
「Fawcett Societyの理念は、ジェンダーによって人生が決定されることなく、自分自身でコントロールや選択ができる社会の実現だ。この理念の中にはもちろんトランスジェンダーの女性も含まれている。」