米フロリダ州オーランドのLGBTナイトラウンジ”PULSE”にて、
現地時間6月12日未明、
男がいきなり発砲し50人が死亡(内1人は犯人)し、53人が負傷したとCNNが伝えた。
Orlando officials: 50 dead, 53 injured in nightclub shooting. https://t.co/XWAxOCx25M
— CNN Breaking News (@cnnbrk) 2016年6月12日
事件発生時間は現地時間深夜2時頃、その後犯人は数十名を人質として立て篭り、
午前5時頃、人質の救出作戦が決行され銃撃戦となって犯人が死亡したとハフィントンポストは伝えている。
事件発生時(現地夏時間・午前2時/日本時間・午後3時)にPULSEのfacebookページに書き込まれたメッセージ。
『みんなPULSEを脱出して、走り続けて!』
事件発生時、PULSE店内には320人がいたとGay Star Newsが伝えた。
事件発生から犯人射殺までのPULSE内部の様子を被害者のツイートから探る記事を毎日新聞が発表。
共同通信によると
「米CNNテレビは、フロリダ州の乱射事件について、米国で起きた銃の乱射事件では史上最悪の被害と報じた。」
店に立て篭った男(オマル・マティーン)は、警官隊に射殺された。
「テロリストと疑わしき」と報じているメディアもあるが、
現時点では詳細は不明。
BBCによると
容疑者はテロリストのウォッチ・リストには入っていなかったが、
最近別の事件に関連して捜査されていた、とのこと。
※のちにISISがオマル・マティーンが戦闘員であるとの声明した。
共同通信によると
『米紙ワシントン・ポスト(電子版)は12日、容疑者がフロリダ州のオマル・マティーン容疑者(29)と特定されたと報じた。男の親族と治安当局者が確認したという。家族はアフガニスタン出身という。』
※記事タイトルでは「ゲイバー」と表記しているが、日本のゲイオンリーのバーとは違い、欧米のバーは基本セクシャリティフリーなので様々なお客さんが来店する。
USA TODAYによると”PULSE”は単なるゲイバーではなく、この地域のセクシャルマイノリティに対する意識啓発の目的をもって作られたとのこと。(オーナーの1人である女性の兄弟はAIDSで亡くなっている)
このテキストの冒頭部分を外大卒(正確には”除籍”)のサムソン高橋氏が翻訳ツイートしているのを転用。
オーナーの一人が、日曜の深夜早朝に多数の犠牲者を出したオーランドのこのゲイナイトクラブをはじめた理由は、この地域のLGBTコミュニティを認知させるためだったという。
彼女の兄弟はAIDSで死亡したのだ。
— サムソン高橋 (@samsontakahashi) 2016年6月12日
バーバラ・ポーマは彼女の友だちと共同出資者のロン・レグラーと一緒にオーランドのオレンジ・アヴェニューでパルスを開いたのは2004年のことだった。
夜毎にテーマを決めたパフォーマンスのほかに、月に一度LGBTに関する教育プログラムを催している。— サムソン高橋 (@samsontakahashi) 2016年6月12日
自己紹介によると、パルスは「ただのゲイクラブじゃない」。土曜はラテン・ナイトだった。
— サムソン高橋 (@samsontakahashi) 2016年6月12日
「厳格なイタリア系の家族に生まれて、ゲイだという事実は眉をひそめられるものだった。でもジョンが家族や友人にカムアウトしたとき、彼の家族は伝統を厳しく重んじる方針から容認と愛を重んじる方針へとドラマチックに変化した」
クラブのウェブサイトにはそのポーマの兄弟について記されている。— サムソン高橋 (@samsontakahashi) 2016年6月12日
「このクラブを作ったとき、ジョンが誇りに思うような感じのゲイ・ライフスタイルの雰囲気を出すことが重要だった。なにより大切なのは、パルスという名前は、ジョンの鼓動をイメージして付けられた…ジョンを思って作られたこの場所で、彼の友だちや家族の目には彼がまだ生き続けているように」
— サムソン高橋 (@samsontakahashi) 2016年6月12日
huffpostqueerは”PULSE”はオーランドのLGBTQコミュニティにとってのライフラインだと報じた。
Pulse nightclub was a lifeline for Orlando’s LGBTQ community https://t.co/9DCYn0OjaC
— huffpostqueer (@huffpostqueer) 2016年6月12日
AFP通信は
『クラブ内にいた男性はスカイ・ニュース(Sky News)に対し、「午前2時ごろに誰かが銃撃を始めた。その場の人たちは皆すぐに床に伏せた。照明のガラスがバラバラと落ちてきたので、犯人は天井を撃っていたのではないかと思う」と語っている。この男性によると発砲は「ノンストップで」1分弱続いたという。』
と報じている。
店を取り囲んだ警官隊と犯人の銃撃戦と思われる生々しい音声が収められた映像は
the guardian が配信している。
BBC も発砲音が生々しい映像を配信。
警官隊に射殺された犯人はOmar Mateen(29歳)。
ニューズウィーク日本版が報じたところによると、Omar Mateen容疑者は警備会社の最大手に勤務しており、業務の一環で銃を携帯していた。
米フロリダ州銃乱射で50人死亡、容疑者オマル・マティーンは警備最大手に勤務|ニューズウィーク日本版https://t.co/6fTRTCP8vu #フロリダ銃乱射 #銃社会 pic.twitter.com/D6nowcstS9
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) 2016年6月13日
NBC Newsは彼の父に電話インタビュー。
Father of suspect in Orlando massacre tells NBC News his son was enraged after seeing two men kissing recently https://t.co/RrFwArkZqt
— NBC News (@NBCNews) 2016年6月12日
『息子は男性同士がキスしているのを目撃して激怒していた。今回の事件は、LGBTコミュニティに対する憎しみが引き金となったのでは』と語った。
そのOmar Mateenの父に関しては、このような報道もされている。
フロリダ州オーランドのナイトクラブ銃乱射事件で、実行犯オマル・マティーンの父シディク・マティーン氏は米国内アフガン人向け放送局番組ホストを務め、ダーリ語で政治批評を行う人物。番組ではアフガン・タリバンを賞賛しているとWP報道。 https://t.co/7TMj8DpeUQ
— deepthroat (@gloomynews) 2016年6月12日
彼と数ヶ月間の結婚生活を営んだ前妻がThe Washington Postの取材に応えた。
『Omar Mateenの一家はアフガニスタン人だが、彼はニューヨーク生まれである。結婚していた数ヶ月間の様子ではイスラム教への信心深さを感じず、イスラム過激派に傾倒しているようにも見えなかった。Omar Mateenは情緒不安定で、ささいなことで家庭内暴力をふるうようになり離婚した。』
ISISのメディアが、今回の事件を自分たちの戦闘員による犯行だと認めたと報じた。
Breaking: ISIS’ Amaq media claims the #nightclubshooting in #Orlando was carried out by an #ISIS fighter pic.twitter.com/wQGLZdZnVG
— Rita Katz (@Rita_Katz) 2016年6月12日
共同通信が報じた。
米メディアは、乱射事件でマティーン容疑者が犯行前に警察に電話しイスラム国に忠誠を誓う発言をしたと報じた。
https://t.co/H0mCx95F9q— 47NEWS 速報 (@47newsflash) 2016年6月12日
速報:オバマ米大統領は、フロリダ州での銃乱射について「テロ行為だ」と強く非難した。
https://t.co/6BblOxejZl— 47NEWS (@47news) 2016年6月12日
CNNは、犯人のOmar Mateenがここ数日の間に2丁の拳銃を合法的に購入したと報じた。
ATF: Shooter in Orlando attack legally purchased a handgun and long gun within last few days https://t.co/w4UK2oad0i pic.twitter.com/3QsJsAWjbU
— CNN (@CNN) 2016年6月12日
Washington Postが、銃乱射事件に使われたタイプの銃を公表した。
The gun used in the Orlando shooting is becoming mass shooters’ weapon of choice https://t.co/JuBvfqmWGz
— Washington Post (@washingtonpost) 2016年6月13日
そのような銃が、一般的に流通して購入できることに疑問を呈するツイート。
This is the gun he used… Why is this gun available to public? #OrlandoNightclubShooting #Orlando pic.twitter.com/RKwafTzUOb
— Viktor T. (@wondermann5) 2016年6月12日
ロサンゼルスのプライドパレードに対してテロ行為を図ろうとした男を未然に防いだと朝日新聞が伝えた。
車に大量の武器、米ロスで男逮捕「同性愛パレード行く」 https://t.co/OeahANxUAR
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2016年6月12日
LAのパレードを襲撃しようとして逮捕されたジェームズ・ハウエル容疑者の逮捕の模様、本人画像など
AFP通信の日本語サイトで公開中。
Man arrested with multiple weapons, ammunition and bomb-making materials in his car sought to attack #LAPRIDE https://t.co/ylxd9lF47a
— AFP news agency (@AFP) 2016年6月12日
BBCが発砲事件発生時にPULSE内にいて無事だった人に状況をインタビューしている。
“I tied my bandana to stop him bleeding”
Survivor describes terror of #Orlando mass shootinghttps://t.co/bKg8pyDRUh https://t.co/WFtCWNQBWO— BBC News (World) (@BBCWorld) 2016年6月12日
この事件を告げるThe New York Timesの一面
The front page of The New York Times for Monday, June 13 pic.twitter.com/oqBo2QuXof
— The New York Times (@nytimes) 2016年6月13日
アメリカ合衆国史上最悪の50人を死亡させたゲイ・ナイトクラブへの銃乱射事件の犯人を、ISISは称賛した
THE WALL STREET JOUNALは、ニューヨーク、テルアビブ、ローマ、サンパウロ、パリなど世界各地で黙とうが行われた模様を画像で紹介している。
People around the world paid tribute to the victims of the Orlando nightclub shooting: https://t.co/YsCOOquQWH pic.twitter.com/omQPd8wED3
— Wall Street Journal (@WSJ) 2016年6月13日
アメリカ西海岸に滞在中のライターMasahiro teradaさん( @dilse_jp )が
サンフランシスコのカストロストリート(東京に於ける新宿2丁目のような街)での
追悼集会の模様をレポートしています。
サンフランシスコのカストロストリートにいます。今朝の事件への追悼と、LGBTコミュニティの連帯を呼びかける集会がいま始まりました。#PrayForOrlando pic.twitter.com/4O3kMCs4yX
— Masahiro Terada (@dilse_jp) 2016年6月13日
追悼集会が終わり、カストロ通りからシティホールまでみんなで行進しています。Now We are all marching to the San Francisco city hall. #PrayForOrlando pic.twitter.com/tajeG4k2Sn
— Masahiro Terada (@dilse_jp) 2016年6月13日
カストロから市庁舎まで歩く間、誰もが何をも恐れてなかったし、反対車線の車やバイクがクラクションやエンジン音をたくさん鳴らして連帯を表明していた。米国のLGBT史上最悪の事件は底なしに悲しいけど、しかし分断どころか、たくさんの人を結びつけている。たくさんの人がとても力強かった。
— Masahiro Terada (@dilse_jp) 2016年6月13日
You tubeにアップされている映像より
■射たれて殺された方の遺体が店の前の路上に並べられている映像
■PULSEが取材された映像(7年前のもの)
ゲイをカミングアウトしている名優ジョージ・タケイ氏が事件への弔意をツィートで示した。
We all form the Pulse of America. #OnePulse pic.twitter.com/braFLJOHFM
— George Takei (@GeorgeTakei) 2016年6月12日
OUT Magazineは、今夜開催されるトニー賞はオーランド銃撃事件の被害者に捧げられると報じた。
Tonight’s #TonyAwards dedicated to victims of #Orlando: https://t.co/ZC8btU5rd9 pic.twitter.com/czvh6CM8su
— Out Magazine (@outmagazine) 2016年6月12日
huffpostqueerはトニー賞のオープニングで司会のジェームズ・コーデンが
この事件に対して力強いメッセージを述べたと伝えた。
James Corden opens Tony Awards with powerful message to Orlando shooter https://t.co/bASEwmgImD
— huffpostqueer (@huffpostqueer) 2016年6月13日
『今まさに、あなたは孤独な存在ではないと、私達はお互いに伝えあえるのです。あなたに降りかかる災いは、私にとっても哀しみであります。劇場は、すべての人種、宗徒、セクシャリティ、ジェンダーを平等に包み込み、愛する場所です。憎しみは決して勝利することはありません。皆さんと共に、それを確実なものにしていきましょう。』
マドンナがSNSでメッセージを配信した。
『暴力、人を傷つけること、憎むこと、差別することを正当化するために、神や宗教の名前を使ってはならない』
What has happened in Orlando is Devastating. My heart Goes Out to all the Victims of the…https://t.co/oQC1Hoqj7T pic.twitter.com/tNkhYj8AVE
— Madonna (@Madonna) 2016年6月12日
レディー・ガガがメッセージをツイートした。
I pray for all the victims families 🙏🏽 during this shooting epidemic. That their pain be met with compassion and support from the world.
— Lady Gaga (@ladygaga) 2016年6月12日
『この銃乱射事件のすべての被害者とそのご家族に祈りを捧げます。彼らの痛みに対して、世界中から哀悼の意と支援をよせてください』
アダム・ランバートがメッセージをツイートした。
My thoughts and prayers are w my brothers and sisters who were at Orlando’s Pulse Nightclub. RIP to those who lost their lives.
— ADAM LAMBERT (@adamlambert) 2016年6月12日
『僕の心と祈りは、オーランドのPULSEにいたブラザーとシスターのもとにあります。失われたすべての命のご冥福をお祈りします。』
アリアナ・グランデがメッセージをツイートした。
How how how how can one have so much hate ????? My heart…… is so broken. Praying for the families of the Orlando victims. I am so sorry.
— Ariana Grande (@ArianaGrande) 2016年6月12日
『なぜ、なぜ、なぜ、そんなに人を憎めるの???? 私の心は…..
砕け散ってしまったわ。オーランドのすべての被害者の家族のために祈ります。心からのお悔やみを』
この事件により多くの負傷者が出て大量の血液が必要となっているが、
多くのゲイは輸血が禁じられているとThe New York Timesが報じた。
There’s a need for blood after the gay nightclub shooting in Orlando, but many gay men are prohibited from donating https://t.co/jNMYcys0BO
— The New York Times (@nytimes) 2016年6月12日
その理由を北丸雄二氏がtwitterで解説。
あ、そうか、ゲイ男性の献血はHIV感染の可能性からまだフロリダでは禁止されていたんだ。今回の事件での血液需要で、その規制を当局が一時的に解除した。ゲイとバイセクシュアルの人たちが善意の献血に来ているようだ。 https://t.co/f4QLga042U
— 北丸雄二 (@quitamarco) 2016年6月12日
その後、オーランドで献血希望者の長い列ができていると7News Boston WHDHが報じた。
Long lines as people donate blood in wake of Orlando massacrehttps://t.co/HEWoHObum8 pic.twitter.com/v2IfCJYCyS
— 7News Boston WHDH (@7News) 2016年6月12日
プライド月間である6月は全米各地で毎週末プライドパレードが開催されている。
(オーランドは10月に開催予定)
6月12日にプライドパレードが開催されるロサンゼルス州知事が発したメッセージを
The New York Timesが伝えた。
『パレードは続く。私達は前に向って行く。私達は愛することを止めない、そして今日、憎しみに直面しても誰かを支え合おう』
Los Angeles Mayor @ericgarcetti says to “hold somebody today” https://t.co/D76b7XVS2H pic.twitter.com/QroWylXPU4
— The New York Times (@nytimes) 2016年6月12日
※事件の詳細が判明次第、この記事に情報を追加しています。
PULSEの公式サイト