「レズビアンには美人が多い?ブスばっかり?」
なぜかよく耳にする質問に、「レズビアンの人は美人が多い?それともブスばっかり?」があります。
また、レズビアンに対して容姿へのイメージをぶつけられることも珍しくありません。「どうせ男嫌いのブスの集まり」などという声もあれば、反対に「百合って秘密の花園って感じ!キレイな人が多いんじゃない?」と夢々しいイメージを持たれることも。
こうした美人率の質問や偏ったイメージ、一体どう答えればいいのでしょうか。
今回は、これらに振り回された筆者の実体験とたどり着いた結論をお話します。
「男にモテないから女に走っちゃったのかな~」
こんな台詞を聞いたことはありませんか?筆者はあります。
それに加えて、レズビアンをカミングアウトした有名人について「かわいくないし男ウケ悪そうだもんね」と反応されているのをネットや身近で聞いてしまったり…
小学生の頃、「○○はブスで女らしくない、レズとかになりそう」と、人の容姿を侮辱した上に、まるで不美人の行き着く先がレズビアンかのように騒いでいる上級生がいたり…
こうしたとんでもない偏見にどう向き合えばいいの?と悩んだ私は、思い詰めて迷走を始めたのでした。
過剰に美を意識した結果、地獄を見る
男にモテなくて女に走った、なんて絶対に思われたくない!と思った私は、高校生くらいから極端な行動に出ました。
その1・過激なダイエット
とにかく細ければキレイ、太っていたら残念。そんな風潮を肌で感じていたのも手伝って、私は絶食やダイエットサプリの乱用をするようになりました。しかし、これらを行えば肌は荒れ、不健康でちっとも美しさに繋がりません。おまけに体力の消耗が激しく、毎日ぐったりするので過激ダイエットに挫折。やがて摂食障害の恐ろしさがメディアで取り上げられることが増え、自分の行動を反省するのでした…。
その2・厚化粧
もともと自分の容姿に自身が無かったところに、前述のような偏見にぶち当たった私。これまた極端ですが、「メイクで顔は変わる!」と奮闘し、もともとの顔立ちを無視して眉やアイライン、マスカラをがっつり。気合が入り過ぎてかなりキツイ仕上がりに。
寝坊してすっぴんで待ち合わせに行った時、友人の「いつもよりそっちの方がいいよ」という一言が私の目を覚ましたのでした…。
偏見を気にして過剰に美を意識した結果は、身も心もボロボロで空回り。絶対に真似をしないでくださいね。
レズビアンの美人率、それは…
結局のところ、ひとくちにレズビアンといっても色々な人がいて当たり前。
レズビアン同士で好きなタイプを聞く時に「フェム(容姿がフェミニンな人)が好き?ボイ(容姿がボーイッシュな人)が好き?」という質問がよく飛び交いますが、その回答も二分化はされません。「中性が好き」「ボイがいいけど化粧はしてほしい」「フェム、それもギャル系じゃないとときめかない」…などなど、好みはそれぞれ。それだけ様々な見た目の人がいるということですよね。
そもそも美醜の感覚なんて個人や時代によって変わるもの。
もしレズビアンの美人率について質問をされたら、こう答えてはどうでしょう。
「それは、あなたが街ですれ違っている人々となんら変わりはありません」。
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