SNS疲れを癒す3つの治療法

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SNSで気持ちが乱れることはありませんか?

SNSは同じ趣味を持つ人、遠くの友達とやりとりができるなどとても便利でLGBTにとっても大きな役割を果たしています。特に普段の生活でカミングアウトをしていない人にとっては、セクシュアリティの事を気にせず自分の思いを話せる場所となっています。しかし仕事が立て込んでいる時や疲れて頭がぼんやりしている時に、ふとスマホに目を落として楽しそうなパーティー画像が流れてくると、心がざわつく人が増えています。

そんな時に「盛り上がっていてすごい!」「美味しそうな料理!!手作りですか?」というような反応ができず、自分は誘ってもらえなかったと内向きになったり、盛り上がっている姿にわけもなくイライラしてしまうと言った事はありませんか。
SNSのタイムラインは、自分の意思とは関係なく次々と繋がっている情報が流れてきます。普段なら気に留めない他人の楽しそうな出来事に過敏に反応してしまう時、きっとあなたは疲れているはずです。

もしSNSを使っていて心が乱れ始めたら、次の3つで気持ちを整えてみてはいかがでしょうか。

1.イラッとしたら「6秒」を意識する

イライラした気持ちを感情に任せてSNSに書き込むと、一時的には気持ちがスッキリした気になりますが、放たれた言葉は取り戻せません。普段の生活でも暴言を吐くとトラブルになりがちですが、それはSNSでも同じです。

最近テレビなどでも取り上げられる事が多くなっている「アンガーマネジメント」というものがあります。アンガーマネジメントでは、イラッとした感情が出た時にまず「6秒待つ」という事を指導しています。人は怒りを感じるとアドレナリンが出て、それが体に行き渡ってから消えるまでが6秒程度だとされています。この数秒をしのぐ事で、怒りにまかせて誤った行動を取ってしまう事がかなり減ります。何か自分の目に入ったものに対して負の感情がわいてきた時、この6秒と言うものを意識してみましょう。

2.人の心に起こる「感情一致効果」を知る

その場をアンガーマネジメントで落ち着かせても、そうした心理状態でSNSを続けてしまっては良い事はありません。人には「感情一致効果」という心理があり、自分の感情と一致した情報を集めようと無意識に働いてしまいます。イライラした時にネットを見ていると、気軽に様々な情報を手に入れられる事が悪い方に働いてしまい、その時の自分の気持ちと同じような悪い情報を見ようとしてしまいます。そこに引きずられそうになった時はすぐにSNSの画面を閉じ、自分の好きな事だけをして早めに気分転換をするようにしましょう。

3.「自立訓練法」でリラックスをする

イライラや怒り、そして嫉妬のような感情が現れてきた時、呼吸は浅くなります。ゆっくりと深呼吸をする事で副交感神経が刺激され血管が開き、抹消の血流量が増加する事で筋肉がほぐれリラックスします。また、さらに心身を穏やかな状態にする方法として「自立訓練法」というものがあります。

自律訓練法は1932年にドイツの精神医学者J・H・シュルツ教授が始めたもので、数分で心身をリラックスさせる事ができ、自分で簡単に始められるものです。

自律訓練法をやってみよう

以下のサイトでは実際に自律訓練法のやり方が載っています。
https://www.welllink.co.jp/health_info/autonomy/autonomy01.html
また、YouTubeではアナウンス付きのものがあるので、これを流しながらやってみると初めての方でも簡単です。
https://www.youtube.com/watch?v=LVL6fI5VglM

自分の好きなアロマを焚いたり、部屋の明かりを落としてやったりするとさらにほぐれます。慣れてくるとオフィスや電車の中など、ちょっとした時間でもできるので習慣にしてみてはいかがでしょうか。

※心臓や胃腸の弱い方、また通院している方は、お医者さんに相談したり指導者の下で行ってください。

ちなみに、溜息をつくのはネガティブなイメージがありますが、緊張した状態から息をゆっくりと吐く事で血流を良くして自律神経の乱れを戻す作用があります。人が無意識に自分の体を整えようとするようです。

タイムラインで相手の投稿に対して負の感情が芽生えた時、そこから脱出する方法はいろいろありますが、大切なのは相手の良い所を探してみる事です。人はいろいろな面を持っています。悪い方向に気持ちが傾くと相手のマイナスの面しかとらえられなくなります。

デール・カーネギー(アメリカの実業家、自己啓発作家)は「他人の短所を見れば憂うつになり、 他人の長所を見れば人生が楽しくなる」と言っています。センスが良い、いつも物事に真剣に取り組んでいる、スポーツが得意、雑貨屋さんに詳しくてお店を教えてくれた…など、相手の良い所を探してみましょう。

かつてmixiが流行った時も、mixi疲れと言う現象がしばらくして発生しました。そして現在、同じようにTwitterやFacebook、LINEなどに疲れたと言う人が出てきています。人に認められたい「承認欲求」や、自分を知ってもらい共感されたい「親和欲求」他人と違うことをしたり負けたくないと思う「対立欲求」など、SNSは人間にある様々な欲求が一度に出てきたり見かけてしまう場所なので、負担が多い部分もあります。

「他の誰かではなく 自分自身の最高を目指すべきだ」

これはプライドパレードやLGBTイベントでは欠かす事のできないシンボルソングとなっている「Over the Rainbow(虹の彼方に)」を歌ったジュディ・ガーランドの言葉です。
新しい出会いや繋がりを作る便利なものとして生まれたものに、人そのものが振り回されては本末転倒です。疲れたら休んだり距離を置く、落ち着いたらまた始めたらいい、そのように気楽な考えで適度な距離感を保ちましょう。

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