LGBTが最も求めているサービスは”老後支援”だ

service needed for lgbt

LGBTが最も求めているサービスはなんなのだろうか?

300人以上のLGBT に対しての調査を実施

Letibee は、2014年10月〜12月の間、インターネットを通じてLGBT向けの調査を行った。
Letibee は、「LGBTの人々が求めているサービスはなにか?」という問いに対する回答を得ることが目的で、母数となる総回答者数は313人でだった。
また、セクシュアリティの分類は、以下のグラフの通りである。

年齢構成比は、以下の通りであった。

LGBT が最も求めているサービスは老後支援

サービスとして、LGBT が最も求めているサービスはなにか?
様々なサービスに関して質問した結果が上記のグラフである。一番右側に伸びている「老後支援サービスが最も求められていることがわかる。
また、その次に「結婚式」、「ファイナンシャルプランニング」、「住宅サービス」と続いていることも分かる。

Letibee では、LGBT向けのウェディングだけでなくライフカウンセリングサービス を通じて、様々なLGBTの方々とお会いし、様々なお話を聞いている。
その中でよく聞くことが、「将来があまりにも不明確」であるということだ。
たとえば、以下は、先日Letibeeにお越しになったあるカップルが実際に言っていた言葉だ。

「ストレートのカップルは、いずれ結婚して、子ども産んで、老後は退職して子どもに面倒見てもらったりするけど、私たちみたいな人はどうなるのか?典型例やロールモデルがないから、全くイメージがわかない。」

「将来の老後とかのイメージやゴールが見えないから、そうすると費用の計算もうまくできない。だからファイナンシャルプランニングをして『これだけお金貯めれば大丈夫』と言われたとしても、本当にそうなるかわからないから100%納得できないし、どんなにお金があっても安心できないと思う」

ロールモデルの欠如

日本において、現在の50代〜60代以降のLGBTの方々の中には、偽造結婚をしている方の割合が多いと言われている。そのため、50〜60代以降の人々はいわゆるストレートのカップルと同様、自分の子どもに助けてもらうことが可能だ。それに比べて現在の40〜50代の方は、偽造結婚をせずに、LGBTとして生きて行くことを決めた方の割合が比較的高いと言われている。(ただし、あくまで統計的データはなく「一般にいわれていること」である。)

そのため、 現在の40〜50代のLGBTの人々が、日本において初めて、LGBTとして老後を迎えようとしている最初の世代の人々なのだ。だから、老後のLGBTのロールモデルが存在しないのである。

販売と購入の時期がずれてしまう、老後支援サービス

老後支援はLGBTに最も求められていると言われていながらも、実際のサービス化は数年〜数十年先でないと難しいだろう。
なぜなら、老後を迎える最初のLGBTの世代の中心は40〜50代であり、その人たちですら老後はあと数年〜数十年先だからだ。

今すぐ老後支援サービスや、LGBTのための老人ホームを作ったとしても、そこにLGBTの人々がお金を支払い、入居するのは早くても数年〜数十年先なのである。
(ただし、その数年〜数十年の間に建物が老朽化してしまうことや、数年〜数十年で日本の社会状況や自分の経済状況が変わる得るという可能性を無視してでも、今の時点でLGBT向け老人ホームの入居予約権を購入したいという人も、いなくはないかもしれない。)

これから老後を迎えるLGBTの人々は、どうしたら良いのか?
明確な回答は難しいが、こちらにLGBTの老後に関するヒントとなる記事があるので、ぜひご覧頂きたい。

LGBT が老後も生きていくために考えるべき6つのこと

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