FOXチャンネルでLGBT特集!~人気ドラマのLGBTエピソードがまとめて見られる

スカパーやケーブルテレビで放送中のFOXチャンネルをご存知でしょうか?

全米人気ネットワークFOX放送の最新人気番組や、FOXが制作に関わった番組が、日本語字幕や吹き替えで見る事ができます。
日本では1998年にCSのスカパー! で放送開始。
現在は、全国のケーブルTVでも視聴できますし、ビデオ・オン・デマンド(VOD)でインターネット経由でも視聴可能です。

FOXチャンネルでは、古くは
「アリー my love」
「24TWENTY FOUR」
「ザ・シンプソンズ」
「バフィー〜恋する十字架」
「BONES」
「アメリカン・アイドル」
「バーン・ノーティス」

など、数々の人気番組が放送されてきました。

その人気番組の中から、毎月テーマを決め、そのテーマに相応しいエピソードを集めて放送する特別枠があります。
たとえば12月は「クリスマス」のエピソード、2月は「バレンタイン」エピソードを集めて放送したりなど。

そして2016年7月は「FOXレインボーアワー」と題して、人気のドラマシリーズ4本の中から、セクシャル・マイノリティをテーマにしたエピソードを集めて放送されます。

2016年7月「FOXレインボーアワー」ラインナップはこちらです。

7月23日(土)19:00〜20:00
Empire〜成功の代償 シーズン1 第一話

7月24日(日)19:00~19:30
モダンファミリー シーズン5 第1話「プロポーズ大作戦」
7月24日(日)
モダンファミリー シーズン5 第24話「キャムとミッチの結婚式2」

7月30日(土)19:00〜20:00
GLEE/グリー シーズン6 第8話「結婚式の贈り物」

7月31日(日)19:00〜20:00
アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル

今回放送されるドラマが、それぞれどんな内容なのか、簡単にご紹介しましょう。

Empire〜成功の代償

画像引用元 http://primetime.unrealitytv.co.uk/empire-e4-review-terrence-howard-taraji-p-henson-shine-in-us-musical-drama-spoilers/

画像引用元 http://primetime.unrealitytv.co.uk/empire-e4-review-terrence-howard-taraji-p-henson-shine-in-us-musical-drama-spoilers/

ブラック・ミュージックの世界で一代でのし上がり、自分の会社Empireレコードを築き上げたヒップホップ界の帝王ルシウス・ライオン。育ちのいい上品で若い再婚相手もいて、まさに人生の絶頂を迎えようとしていた。しかし、好事魔多し、と言われるように、絶好調の時には落とし穴が待ち受けているもの。ルシウスは不治の病で残りの寿命はわずかだと宣告される。自分が元気なうちに後継者を決めようと考えたルシウスは、三人の息子に「お前らの中の1人に会社を譲る」と宣言する。
ルシウスの三人の息子のうち、次男のジャマールは類い稀な音楽の才能を持つゲイ。ジャマールの才能は認めながらも、ヒップホップ特有のマッチョ指向に凝り固まっているルシウスは、ゲイであることは理解できずあからさまに否定する。そこへルシウスの前妻クッキーが17年の刑期を終えて出所してくる。ルシウスの才能と家族を守るために犠牲になったという恨みを抱くクッキーの登場で、家族の物語は混迷を深めて行く。

モダンファミリー

画像引用元 http://tv.foxjapan.com/fox/program/index/prgm_id/2072

画像引用元 http://tv.foxjapan.com/fox/program/index/prgm_id/2072

多種多様な文化が往来し、家族のカタチも様々な今のアメリカのモダン(現代の)な家族のあり方を描く人気コメディシリーズ。
登場するのは3つの家族。

<ダンフィー家>
父・フィルと母・クレアの両親と子ども3人という、一見昔ながらの家族だが、夫々が抱える問題は、まさに今の現実。
<ジェイ&グロリア家>
会社経営の裕福なおじいちゃん・ジェイと妖艶なラテン系美女・グロリアの年の差国際結婚夫婦。美女の連れ子に加え、2人の間にも子どもがいる。
<ミッチェル&キャメロン家>
まじめな弁護士ミッチェルと陽気な主夫キャメロンのゲイカップル。

クレアとミッチェルはジェイの子ども、つまりこの3家族は親戚なのです。
全米では昨年から今年にかけてシーズン8が放送された人気シリーズから、今回はシーズン5より、ミッチェル&キャメロンの同性婚に関する2エピソードが放送されます。

GLEE/グリー

画像引用元 http://www.agentsofgeek.com/2015/02/glee-a-wedding-review/

画像引用元 http://www.agentsofgeek.com/2015/02/glee-a-wedding-review/

日本では今年前半に最終シーズンであるシーズン6が放送されたばかり。NHKでシーズン2まで放送されたのでご存知の方も多い人気ミュージカルドラマです。
舞台はオハイオ州の田舎の高校のグリー部(ショー・クワイアと呼ばれるショーアップしたステージを見せる合唱部)。男子はアメフト部、女子はチアリーダーが校内ヒエラルキーのトップで、グリー部は最下層。マイノリティ(ユダヤ系、アジア系、黒人、障碍者、ゲイ)が集まるグリー部に、ひょんなことからアメフト部とチア部のメンバーも加わり、大会優勝を目指すというのが物語の骨子。
大ヒットしたためシーズン6まで続く事になり、シーズン4からは高校を卒業した初期メンバーのその後と、新入生を迎えた高校のグリー部の物語が並行して描かれていくようになりました。
アメリカのドラマの場合、視聴率や制作費の問題などで、物語を完結させられずに打ち切りということも少なくないのですが、「GLEE/グリー」は最終シーズンとして物語をきちんと完結させることができました。
最終シーズンは13話と通常の半分の話数しかなかったのですが、各キャラクターの物語にピリオドを打っていきました。
今回放送されるエピソードは、グリー部とチア部を兼任していたブリトニーとサンタナの同性婚式が描かれています。
最終シーズンらしく、高校時代に完全に溝ができていたサンタナとチア部のスー監督との精神的邂逅や、もう一組みの同性カップル、カート&ブレインのことも描かれています。
ちなみに最終シーズン第7話はFTMがテーマだったり、一度は破局したカート&ブレインが再び結ばれるまでをシーズンを通じて描かれるなど、セクシャル・マイノリティ色が強かったです。
オープンリー・ゲイである制作者ライアン・マーフィーのカラーが色濃く反映されていたなあという印象が残りました。

アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル

画像引用元 http://www.hollywoodreporter.com/live-feed/american-horror-story-hotel-foursome-830133

画像引用元 http://www.hollywoodreporter.com/live-feed/american-horror-story-hotel-foursome-830133

ライアン・マーフィーが「GLEE/グリー」に続いて制作したヒット・シリーズ。シーズン1「怪奇劇場」、シーズン2「魔女団」とシーズンごとに違う物語で独特の恐怖の世界が描き出されます。
そして日本で放送が始まったばかりのシーズン3のタイトルは「ホテル」。
舞台はロサンゼルスの街角に建つ、妖艶なアールデコ建築のホテル・コルテス。まるで時が止まったかのような古いホテルには、恐ろしい秘密があったのです。
シーズン3の目玉は、レディー・ガガがTVドラマ初出演にして初主役を務めるということ。そして、相棒役には「ホワイト・カラー」の主役でオープンリー・ゲイであるマット・ボマーが起用されています。
それぞれ華やかなイメージのオープンリーのバイセクシャルとゲイのスターが中心となるこのシリーズは、初回から恐怖と妖しさに満ちた独特の世界が展開されています。
特に、レディー・ガガとマット・ボマーが、屋外映画館でナンパした男女カップルと交わすエロティックな場面は放送コードすれすれなのでは? と思うほどの過激な妖しさ。
2人の肉体の魅力も堪能できて、セクシャリティを超えて楽しめる場面でした。

FOXチャンネル 公式サイト
TOP画像引用元
http://tv.foxjapan.com/special/d/index/sp_id/41

Modern Family Season Finale Review: “The Wedding (Part 1)” (Season 5, Episode 23)

GLEE: “A Wedding” Review


http://www.chicagotribune.com/entertainment/tv/ct-lady-gaga-american-horror-story-hotel-20151009-story.html

READ  歌手アデル「私の息子が大きくなった時に彼氏がいたら、私はとても喜ぶでしょう!」

ABOUTこの記事をかいた人

いたる

LGBTに関する様々な情報、トピック、人を、深く掘り下げたり、体験したり、直接会って話を聞いたりしてきちんと理解し、それを誰もが分かる平易な言葉で広く伝えることが自分の使命と自認している51歳、大分県別府市出身。LGBT関連のバー/飲食店情報を網羅する「jgcm/agcm」プロデューサー。ゲイ雑誌「月刊G-men」元編集長。現在、毎週火曜日に新宿2丁目の「A Day In The Life」(新宿区新宿2-13-16 藤井ビル 203 )にてセクシャリティ・フリーのゲイバー「いたるの部屋」を営業中。 Twitterアカウント @itaru1964