LGBTってなに?
最近メディアで目にすることも多くなった「LGBT」という言葉。あなたはその意味を理解していますか?
そもそもLGBTとは
レズビアン(Lesbian/女性同性愛者)、ゲイ(Gay/男性同性愛者)、バイセクシュアル(Bisexual/両性愛者)、トランスジェンダー(Transgender/心と体の性別が一致しない性別越境者など)の頭文字をとったもので、性的マイノリティの総称です。
性自認と性的指向の違い
最近はオネエタレントと呼ばれる人たちがテレビを賑わせていますね。その影響もあってか「ゲイってみんな女っぽいんでしょう?」と思っている人もいるかもしれません。しかし、実際はそうとも限らないのです。
自分のセクシュアリティを説明するとき、一般的にざっくり3つに分けられると言われています(諸説あり)。
1つ目は、身体的な性別…性染色体の組み合わせ、性器の様子などによって判別される
2つ目は、性自認(心の性別)…自分の性別をどう感じるか。男・女だけに限らない
3つ目は、性的指向…どんな人に恋愛的・性的に惹かれるか、あるいは惹かれないのか
上の1~3がすべて男に当てはまる場合はゲイになります。
身体的な性別が男で、性自認が女の場合はMtF(Male to Female)と呼ぶこともあります。この場合の性的指向は男かもしれないし、女かもしれないし、それ以外かもしれません。
LGBTって、つまり同性愛者と性同一性障害のこと?
LGBTはあくまでも性的マイノリティの総称です。LとGとBとTだけが性的マイノリティではありません。それ以外のセクシュアリティを含めることを強調して、LGBTsやLGBTQなどの言葉が使われることもあります(QはQueerの頭文字で「風変わりな」などと訳されます。性的マイノリティ全体をさすこともあります)。
上で紹介した4つのセクシュアリティに含まれないものの例としては、ノンセクシュアル(非性愛者)、Xジェンダー(中性・両性・無性など、性自認が男女のどちらかに一致しない人)、パンセクシュアル(全性愛者)など、挙げたらきりがありません。
ここで覚えておいて欲しいのは、セクシュアリティはグラデーションであると表現されるように、性自認や性的指向、あるいはそれらの程度は個人によって異なるということです。10人いれば10通りのセクシュアリティがありえます。もちろん、ストレート(心と体の性が一致している異性愛者)も数あるうちの1つのセクシュアリティに数えられます。
LGBTってどれくらいいるの?
では、LGBTと呼ばれる人たちはどれくらいいるのでしょうか。
2015年に行われた電通による調査では、日本人の7.6%がLGBTであるという結果が出ました。これは単純計算で約13人に1人。つまり1クラスに2,3人いることになります。また血液型がAB型の人や左利きの人と同じくらいの割合と言われることもあります。
こう聞くと、「LGBTってそんなにいるの?自分の周りにはいないよ!」という方もいるでしょう。しかし、本当にそうでしょうか。もしかしたら、実はあなたが知らないだけで周りにもLGBTの友達がいるかもしれませんよ。
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