同性婚のウェディングケーキ注文を拒否したケーキ店、1600万円以上の罰金を支払い

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ウェディングケーキ製造を拒否したケーキ店

2013年に同性カップルの結婚式へのウェディングケーキの納品を拒否したケーキ店が、その損害賠償を支払うことに合意した。彼らは長期間、罰金の支払いを拒んでいた。

ケーキ店に巨額の罰金

米国・オレゴン州にあるケーキ店Sweet Cakesのオーナーであるメリッサ・クレイン(Melissa Klein)は、同性カップルからのウェディングケーキの注文を受け付けなかったことについて、13万5千ドル(1625万円相当)の罰金が命じられていた

労働産業局は12月28日に、クレイン夫婦がようやく13万6927.07ドルの支払いに応じたと発表した。彼らはまた、今月に入ってから別個で7000ドルを支払っていたという。今回の支払いで、彼らに科された罰金とその利子などを含め、全て払い終えたことになる。

クレイン夫婦は同性婚は「間違って」いると考えており、自分たちがそこに加担したくなかったため、同性愛者にケーキを提供することは宗教的な教えに反すると主張していた。しかし、このような性的指向に基づいた差別はオレゴン州法に違反している

支払い拒否の理由

メリッサとその夫アーロン(Aaron)は長期間この罰金を拒否してきた。支払いを拒否する理由として、彼らは経済状況が厳しいことをあげていた。しかし、同性愛に反対するアメリカン・ファミリー・アソシエーションの呼びかけでクラウドファンディングを通じてクレイン夫婦への罰金をカバーするための寄付が集まり、彼らは約50万ドル(6000万円相当)を受け取っていたという。経済的困難を理由とした主張は、巨額の寄付を受け取っていた夫婦から発せられるものとしては不適切であったともいえる。

これについて労働局のチャーリー・バー(Charlie Burr)局長は、

「50万ドル近い金額を公然と集めているというのに、クレイン夫婦が罰金の支払いをためらっているということは理解しがたい。」

と述べていた。

また、クレイン夫婦の弁護士は、「彼らには、自らの宗教的価値観や信仰に基づいて生き、仕事をする確固とした憲法上の権利がある」と主張していた。その一方で、バー労働局長は、「法的拘束力のある命令を無視する権利は彼らには与えられていない。」と述べていた。

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