パートナーシップ制度から同性婚へ、英国の歩み
イギリスでは、2001年にロンドンで同性カップルの登録制度が導入されたことから始まり、2005年にはシビル・パートナーシップ法という制度ができました。そして2014年3月29日、ついに同性婚が法律で認められました。
2016年5月8日(日)東京レインボープライドのステージに来賓として登壇されたティム・ヒッチンズ駐日英国大使のスピーチ全文をご紹介します。
外国人の方がスピーチされる場合、通訳が横につき(外国語でのスピーチ)→(日本語への翻訳)という流れが一般的です。
しかしこの流れだと、外国語が分かる方が先にリアクションを起こし、日本語翻訳の部分が聞き取りづらくなったり、反応しづらいということもよくあります。
ところがティム・ヒッチンズ大使は通訳の助けを借りずに、すべてご自身で(日本語)→(英語)の順でスピーチされました。
その大使のお気づかいのおかげで、会場の大半を占める日本語しか分からない人たちも取り残されることなく、集中してスピーチを聴くことができました。
ティム・ヒッチンズ駐日英国大使のスピーチ(全文)
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Good afternoon Tokyo Rainbow Pride!
Tokyo Rainbow Prideにご参加の皆様、こんにちは!
My name is Tim Hitchens, British Ambassador to Japan.
駐日英国大使のティム・ヒッチンズと申します。
I’m delighted to be here with you this afternoon.
本日、こちらで皆様と時間を共有できることを、大変光栄に思います。
This is my 4th year as British Ambassador and my 4th year at Tokyo Rainbow Pride. Each year it gets brighter, bigger and better.
現在、私は駐日英国大使に就任して4年目であり、4回目のTokyo Rainbow Prideへの参加となります。年を追うごとに、Tokyo Rainbow Prideはさらに大きく、さらに素晴しいイベントになってきたと感じています。
In the UK, over 30,000 individuals have had a same-sex marriage since it became legal in 2014. My younger sister is actually one of those happily married people!
英国では、2014年に同性婚が法的に認められてから、3万人以上が同性婚をしています。実は私の妹も、その3万人の一人で、幸せな結婚生活を送っています!
Be loud, be proud and most of all –have fun today!
たくさん声をあげ、誇りをもち、そして本日は大いに楽しんでください!
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※ LETIBEE LIFE では英国の同性婚に関する記事を配信しています。こちらも合わせてお読みください。
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