ゲイカップルの絵文字が違法?ロシア警察がアップルを調査!

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ロシアが同性カップルの絵文字をめぐり、アップルの本格捜査に乗り出す

ロシアでは、「伝統的ではない性的関係を促進している」として、警察が本格的にアップルの捜査に乗り出した。これは、今年からアップルのiPhoneに搭載されている同性カップルの絵文字に関連したものだと考えられる。

警察を巻き込んだ本格捜査に乗り出したロシア

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これまでも数か月にわたってロシアは同性カップルを扱った絵文字を批判してきたが、警察まで動き出したのは今回が初めてである。今回の捜査は、超保守派の活動家であり弁護士でもあるYaroslav Mikhailov氏が、同性カップルの絵文字がロシアの「同性愛宣伝禁止法」に反しているのではないかと訴え始めたことに始まる。

ロシアはアップルに対して賠償金を請求しており、今回の件でアップルが有罪と認められれば、100万ルーブル(日本円で183万円相当)を支払わなくてはならない。

同性愛に対して厳しいロシア国内の規制

ロシアでは、2013年6月に「同性愛宣伝禁止法」が制定されている。この法律により、未成年者(18歳未満)に対して同性愛などの「非伝統的な」性的関係性を知らしめる行為が禁止され、違反した場合は罰金が科せられることになっている。

今年の6月に米国のすべての州で同性婚が認められた際に、フェイスブックのプロフィール写真にレインボーのフィルターをかけてこの判決を祝福する人も多くみられたが、「ロシアではフェイスブックを取り締まるべきだ」と主張する政治家もいたとのことだ。

ロシアのプーチン大統領は、先週末にもLGBTの権利について話しており、同性愛宣伝禁止法を保持する姿勢を見せた。プーチン大統領は、同性愛宣伝禁止法によって個々の人格や自由を制限しているのではなく、子どもたちが「安全な場所」で成長し、彼ら自身に自分が誰であるかを自覚させることで、未成年の子どもたちを守っているのだと話した。

「同性愛宣伝禁止法」

この「同性愛宣伝禁止法」によって、ロシア国内の未成年者に対して、同性愛を擁護するような情報を伝えることが禁止されているが、具体的にはどのような行為が禁止されているのかが明示されていない。ただ、一連の動きからはロシアでの同性愛への偏見は依然として強いことがうかがえるだろう。

画像出典:Pink News

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