レインボーのアームバンドの着用許されず
ハンドボール・スウェーデン代表のキャプテンは、同性婚が認められていない国への無言のメッセージとして、がレインボーカラーのアームバンドを試合中に着用しようと考えていた。しかし、ハンドボール連合会によって新しい規則が設置され、そのアームバンドの着用がを禁止されてしまったと、Pink Newsが報じている。
「アームバンドは国旗の色で構成されたものとする」
スウェーデン代表のキャプテンだったトビアス・カールソン(Tobias Karlsson)選手は、ポーランドで同性婚が認められていないということの無言の抗議として、レインボーカラーのアームバンドをつけて試合に出場することを約束していた。
彼は、受け入れることの大切さへの無言の主張として、また全ての人には同じだけの価値があるのだということをつたえるためにこのアームバンドを使用しようとしていたと話す。
しかし、ヨーロッパのハンドボール連合会は、キャプテンが着用できるアームバンドの色は、その国の国旗の色から構成されるものとする、といった新しい規則を設けた。そのため、彼の約束は果たされぬまま終わってしまったという。
カールソン選手からのコメント
カールソン選手は今回の規則で約束が果たせなくなってしまったことについて、
「僕は本当に残念に思う。」
とスウェーデンメディアのAftonbladetに話した。
彼はまた以下のように述べたという。
「ヨーロッパハンドボール連合は今回のような対応をとり、僕たちが考える人間らしさについて、またどのように人々が扱われるべきなのかについての考えを主張することを認めていない。」
「僕はあきれたと言わざるを得ない。僕たちが数日前にこのアームバンドを着用すると伝えたとき、別にかまわないといった回答をもらっていた。ノルウェーとアイスランドのキャプテンもアームバンドに理解を示してくれて、彼らの分も送っていたところだった。」
さらに、彼はスウェーデンの国旗が黄色と水色であることから以下のように述べた。
「僕たちはどのアームバンドを使えば良いかわからない。残りのアームバンドは赤と白のものか、黒いものしかないんだ。」
運営サイドからのコメント
運営組織のアルネ・エロフソン(Arne Elovsson)副会長は、自身はこの規則の決定の場に居合わせていなかったとした上で、
「私は、このような問題は以前は一度も取り上げられていなかったと考えております。今回この問題が取り上げられたからには、何らかの決定を下し、規則を設ける必要があり、それらをグローバルな視点で考えていく必要がありました。説明は以上になります。これは論理的な判断であり、決定は満場一致でした。」
と話したという。