ポルトガルで同性カップルにも養子縁組を認める法案が成立!

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ポルトガル、同性カップルにも養子縁組を認める法案が成立

11月20日、ポルトガル議会で同性カップルの養子縁組資格を認める法案が成立した。この法律によって同性カップルも異性カップルと同様に、法的に養子を迎えることが出来るようになるという。

法案の可決

ポルトガル議会では先月の総選挙が行われ、コエリョ首相率いる中道右派の連立与党が勝利したものの、過半数を割り、社会党率いる中道左派の野党勢力が強まっていた。その影響もあり、同性カップルの養子縁組を認める議案の最初の提示が行われた際に、その法案が議会内で支持を集めていた。

左派の全ての議員の他、与党側からも約20人の議員の賛成を集め、この法案が可決されることとなったという。

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ポルトガルのこれまでの法律

ポルトガルでは、2013年にパートナーのどちらか一方の実子であれば、同性カップルでも子どもを法的に養子にすることができた。しかし、2010年に成立した同性婚を認める法律で、同性カップルは養子縁組に関し、異性カップルと同等の権利を持たないとして養子をとることがはっきりと禁止されていた。

社会党はこの点について、

同性カップルの両親が子どもを育てることで、子どもたちに悪影響を及ぼすことはないという事実は科学的に証明されている。

と主張していた上で、同性カップルの養子縁組が既に18カ国で認められていることを指摘し、ポルトガル国内でも法改正の必要性を訴えていた。2012年以降、この議題についてポルトガル議会で議論されるのは4回目であり、社会党はこの法律の改正を公約として発表していた。

法案成立に対する喜びの声

ポルトガルの同性愛者の権利向上を目指す団体ILGAの代表であるルイサ・コルヴォ(Luisa Corvo)氏は、今回の議会の採決を「家族で養子をとる、という同性カップルの計画の実現へ向けたとても大切な一歩」と評価し、歓迎していた。

またこの法律は「この法律の成立を待たずとも家庭に引き取られ、育てられてきた多くの子どもたちを守ることにもつながるだろう。」と彼女は付け加えた。

画像出典:Pink News

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