ノルウェー国教会、教会での同性カップルの結婚式に賛成
ノルウェー国教会は、同性カップルが教会で結婚式を挙げることを許可するという対応に賛成した。今週、教会の最高議会において教会における同性結婚式の典礼式文案について議論され、決議されていた。
教会の同性婚への姿勢
ノルウェーでは国民の多くがノルウェー国教会に所属している。その最高議会が、すべての教会において同性カップルの結婚式を許可するという判断を下した。昨年のはこの文案は否決されていた。
今回の教会側の賛成によって、ノルウェーのすべての教会で同性カップルの結婚式を行うことができるようになる。教会はすぐにでもその準備を始められる状態だという。また、ほかの多くの宗教組織と同様、聖職者やほかのスタッフが、彼らがそう望むのであれば、参加を拒否することも認められている。
今回の判断の評価
今回の発表は、ノルウェーの主教の教会から、報道関係者向けの公式発表という形で行われた。
教会での同性カップルの結婚式のために尽力してきたÅpen folkekirkeという団体は、教会のこの決断を歓迎した。また、この団体のリーダーであるSturla Stålsett氏はこの動きが“歴史的なもの”であると述べた。
ノルウェーと同性婚
ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相は昨年、教会で同性カップルが結婚式挙げることについて、賛成の立場を明らかにしていた。一方で、首相は教会は独自に判断をすべきであるとも考えており、以下のように話していた。
「私は、個人的には同性愛者も教会で結婚式を挙げられるべきだと考えている。だから、一信徒として、教会に許可して欲しいとも願っている。」
「私たちは、宗教と国家を切り離して考えており、判断を下すのは教会であるということを尊重しなければならない。」
ノルウェーでは同性婚は2008年に合法化されている。
教会は以前、とある教会でゲイのミュージックビデオを作成した歌手を、建物を不快に悪用しているとして、非難していた。今回すべての教会で同性カップルの結婚式が許可されたことは、ノルウェー国教会にとっての進歩とも言えるのかもしれない。
画像出典：Pink News
