セクシャルマイノリティーの若者支援組織「ハッピー・ヒッピー・ファウンデーション(The Happy Hippie Foundation)」
歌手マイリー・サイラスが2014年に設立した組織「ハッピー・ヒッピー・ファウンデーション」。
ホームレスやLGBTなどの社会的弱者を支援し、それらの人々が直面する社会の不正義な扱いに対して立ち上がることを呼びかけている。アメリカでは、ホームレスになる若者が年々増えており、その若者たちの40%がLGBTだということ。
家族からの拒絶や性的虐待を受けた経験がある人や、ホームレス保護施設からも追い出されてしまうというアメリカの現状に対し「全ての人は安全と呼べる家に住む権利があり、夢を実現する機会に恵まれるべきである」とマイリー・サイラスは主張。「世の中を変えられないなんて言葉は間違っている。」として、このような社会的弱者救済のために声を挙げようと世界中の多くの人々に理解と協力の呼びかけをしている。
当のマイリー・サイラスも、学生時代にトイレに閉じ込められるなど、イジメにあった経験があり、常に弱者を守ろうとする精神が事業立ち上げの根本なのかもしれない。
ハッピー・ヒッピー・ファウンデーションのPRバンド「ハッピー・ヒッピー」
マイリー・サイラスは組織のプロモーションバンドとして、歌手アリアナ・グランデと組んでクラウデッドハウスの名曲「Don’t Dream It’s Over」(1986年)をカヴァー。
マイリー・サイラスのfacebookでは、2人で着ぐるみを着てソファでゆったり歌うPVを、昨年5月に公開。そして公開3日でなんと37万件以上の「いいね!」を獲得している。「自由を勝ち取るために立ち上がらなければならない」という問題提起を感じさせる楽曲と2人の美声が最高の仕上がりとなっている。
アリアナ・グランデも「団体の訴える使命を学んでみて」とハッピー・ヒッピー・ファウンデーションの主張を支持した。
2015年11月には活動の貢献が表彰されたマイリー・サイラス
2015年11月にLAのLGBTセンターで開催された46周年イベント。マイリー・サイラスはヴァンガードアワードを受賞した。
彼女らしく
「トイレに行きたいからさっさと済ますわね。…サポートグループの人たちと一緒に過ごしたことで、これまで感じたことがないくらい自分を愛せる気持ちになれた。その時まで、私は無意識のうちに自分にレッテルを貼らなくてはいけないって思っていたから…」
と受賞スピーチ。そしてステージ上に置かれていた白いピアノを舐めるという、ド派手パフォーマンスまで披露!このピアノはレズビアンとカミングアウトしている女優ルビー・ローズが寄付したもので、この後チャリティオークションで5万ドル(約610万円)の高額で落札されたそう!他のセレブたちのサインも入っていたピアノとはいえ、これほど落札価格が跳ね上がったのはマイリーの一舐めの威力かも!
そんなハッピー・ヒッピー・ファウンデーションも組織設立から約1年半。寄付のおかげで、ワークショップの開催や衣類の配布など支援活動が進んでいる。
マイリー・サイラスの私生活はというと、2016年は2013年に婚約を破棄したリアム・ヘムズワースと復縁や再婚が報じられている。再破局を避けるために、パーティー仲間との付き合いをやめて、主婦業に勤しんでいるとか。彼女の今後のプライベートにも注目だ。
【参考URL】
・ELLE ONLINE
・ハッピー・ヒッピー公式サイト
・hollywoodsnap
・wikipedia
・tvgroove
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