ゲイ精神科医Tomy のお悩み相談室 「どうやったらゲイ友ができますか?」

making gay friends

27歳ゲイ男性 K.T. さん

Q. ゲイ友ができないのですが、どうしたらいいのでしょうか?

僕は今まで、ゲイだという自覚はありながらも、なかなか勇気も出ず行動できていませんでした。先日、27歳の誕生日を迎えたときに「このまま年をとっていくのは嫌だ!行動しよう」と決意しました。そこで、今更ながらゲイとして活動していこうと思っています。

とはいえ、いきなりゲイバーに入る勇気も無く、とりあえずスマホのアプリを使っているところです。本当は彼氏が欲しいのですが、とりあえず友人を作ってみようと思っています。今までがんばって数人と会うところまでは来ました。でも、会話も進まず、気まずいまま終わり、お茶だけでそれきりです。

一回だけ、食事の後にカラオケに行こうということになり、そこでキスされかけてびっくりして拒んでしまいました。でも、この人のことは嫌いじゃなかったので、帰ってから「また、会いましょう」とメールしましたが、音信普通です。そんなことが続いたせいで、最近は怖くなってゲイの人と会うこともしなくなってしまいました。なんだかこのままでは彼氏はおろか、友人もできなさそうです。何かやり方がまずいのでしょうか?

A. “人”ではなく、”人が集う場所”にアプローチするのがコツ

アプリって、「近くのゲイに会う」「タイプのゲイに会う」のには便利だけど、友人作るには意外と難しいのよね。まず、普通に友人を作るときのことを考えてみましょう。

たいてい、

    1. 学校や職場などでたまたま一緒になる
    2. 何回か顔を会わせていくうちにウマの合う人が出てくる
    3. 気がついたら友人になっている。

こういう経過をたどるでしょ?

つまり、最初はただの知り合いで、その中からいつの間にか友人という人間ができてくるの。ところが、これがアプリでの出会いになると、いきなりよくわからない人と会うことになるわ。性格も共通点も、背景が何にもわからないのにいきなり「友達になりましょう」では正直、無理があるのよ。

ところで心理学には、「単純接触効果」というものがあります。これは、簡単に言えば「繰り返し接すると好意度が高くなる」という効果で、これは友人作りにも使えるわ。いきなり初対面の人に会おうとするより、「○○に行けば、よく会う人がいる」という状況を作ったほうが、友人を作りやすいのよ。

つまり、人に直接アプローチするのではなく、「人が集う場所」にアプローチするのがコツなのよ。具体的に言うと、ゲイバーやサークル、最近だと合コンパーティーなどね。

画像出典:Making gay friends

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ABOUTこの記事をかいた人

1978年生まれ。某国立大学医学部卒業後、医師免許取得。研修医修了後は精神科医局に入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、産業医。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務する。オネエ口調で読者からの相談に乗るブログ「ゲイの精神科医Tomyのお悩み相談室」が話題となり、最高一日6万PVを達成。自らがゲイとしてのアイデンティティに悩み、乗り越えた経験を生かしながら、オカマキャラ炸裂で舌鋒鋭く斬り捨てる人は斬り、悩む人を救うべく活動を続けている。『オネエ精神科医が教える 壊れない生き方』(メディアファクトリー新書)『悩める女子たち、みーんなラクになれるわよ!』(大和出版)、『おネエ精神科医のウラ診察室』(セブン&アイ出版)『アンタたち治るわよ!』(講談社)など著書多数。ブログ「ゲイの精神科医Tomyのお悩み相談室」を運営。