同性カップルのみなさんに朗報です!
ご存知、日本航空 (JAL) が2月から同性のパートナーも配偶者として家族間のサービスを受けられることになったんです。全日本空輸 (ANA) はもうすでに個別にカップルに対応していたんですが、日本の大手の航空会社2社が揃って同性パートナーに配慮したサービスを提供したことは、当事者の人たちにとって嬉しい出来事ですよね。
でも、日頃飛行機に乗っていないとあまり耳にすることのないマイル。『マイルって何?』っていう人のためにまずはマイルの説明を少々。
マイルとは飛行機に乗ると、移動距離や搭乗回数によって貯まっていくポイントのようなものです。空港に専用のブースがあるのでそこでカードを作ることも、オンライン上で先に作ることもできます。作ったカードでお支払いをすれば、マイルが貯まっていくのでとっても便利ですよ。
そこで、今回は日本航空(JAL)と全日本空輸 (ANA) のマイルサービスをまとめてみました。
JALのサービスでは?
まず、JALのマイレージサービスを受けるには「JALマイレージバンク」に入会しましょう。クレジット機能があるカードとないカードがあります。クレジット機能がないカードの方は、電子マネー機能があるものとないものに分かれています。クレジット機能があるカードはランクごとに色などが分かれています。
では、このマイルですが今回話題になっているのはどういうことかというと、今までは会員が貯めたマイルを使えるのは本人、配偶者(夫や妻)、二親等以内の親族(祖祖父母・配偶者の祖父母・兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者・配偶者の兄弟姉妹・義兄弟姉妹・孫・配偶者の孫)までだったんです。
だからLGBTの人たちはパートナーがいても、配偶者としてはみなされていなかったので例え普通の夫婦のように暮らしていたとしても、同性の友人のような位置付けでしかなかったわけです。ところが今回の改正で、パートナーシップ証明書を提出すれば同性パートナーが配偶者と認められたので貯めたマイルを2人で使ったり、パートナーにあげたりもできるようになりました。
その他には「JALカード家族プログラム」というのがあって、こっちはまず1人親会員を決めます。その親会員と生計を同一にする配偶者および一親等の家族(父母・配偶者の父母・子・配偶者の子・養子・養女)を子会員として登録しておくとそれぞれが貯めたマイルを合わせることができる仕組みです。この家族プログラムの配偶者として同性のパートナーもみなされるようになりました。
このサービスを使うには、親会員がHPでMEMBER’S ROOMにログインして子会員の追加を行いますが同性パートナー間でこれを使うには、どちらかが親会員になってもう1人を子会員に決めて追加してあげれば大丈夫です。2人で貯めたマイルは「JALマイレージバンク」で自分たちで使うこともできますが、2人の二親等以内の親族、義兄弟姉妹の配偶者が利用することもできるのがいいですよね。
ANAでは?
続いて、ANA のマイレージサービスを受けるには「ANAマイレージクラブ」に入会して「ANAカードファミリーマイル」に登録をすると、マイル合算ができます。こちらもプライム会員(親会員)を1人決めて、ファミリー会員(子会員)を追加できます。家族の条件はプライム会員と生計を同一にし、同居する配偶者および一親等以内の家族となっているので同性パートナーは配偶者という立場で家族の特典を受けられるんです。
パートナー証明書がなかった時は、住民票で一緒に住んでいることを証明すると個別に対応してくれていたみたいですが今後は、パートナー証明書など各自治体で発行された書類を見せてもらえれば大丈夫とのこと。
LGBTを意識した今後のサービスにも期待!
今回は日本航空(JAL)と、全日本空輸 (ANA)で2社のマイレージサービスを受けるための手順をご紹介しました。同性パートナーも家族の一員としてサービスが受けられるという大手航空会社の取り組み、ありがたいです。今後はその他の企業も、LGBTを意識したサービスを拡大していくんでしょうね。旅好きの同性カップル、仕事の関係で出張が多かったり、故郷が離れていたりするLGBT当事者はマイルをどんどん活用しちゃってくださいね。
【参考URL】
毎日新聞 mainichi.jp
JALカード(JAPAN AIRLINES)jal.co.jp
JALマイレージバンク(JAPAN AIRLINES)jal.co.jp/jalmile/
ANAカードファミリーマイル(ANA)ana.co.jp
Wikipedia ja.wikipedia.org
【画像出典】
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