HIVに感染している男性の3人に2人がゲイコミュニティで差別・偏見を経験

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間違った理解が差別や偏見を生んでいる

昨日、12月1日は世界エイズデーであった。この日は、HIV/エイズの蔓延を防ぎ、感染者や患者に対しての偏見や差別を解消していくことを目的に、1988年にWHO(世界保健機関)によって制定された。エイズデーに関連して本記事では、ゲイコミュニティでのHIV/エイズへの偏見についての調査結果を紹介する。

 12月1日は世界エイズデー

現在は、約3690万人がHIVに感染していたり、エイズを発症していると推定されている。

HIV/エイズについての正しい理解を促し、HIVの感染の広がりを防いだり、間違った知識からくる感染している人への偏見などをなくしていくため、今年も世界各地で12月1日を中心にさまざまな取り組みが行われている。

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ゲイコミュニティとHIV差別・偏見

ある新しい調査で、ゲイコミュニティにおけるHIV/エイズの感染者、患者についての衝撃的な事実が判明した。衝撃的な数のゲイの男性が、ほかのゲイの男性からHIV/エイズに関連する偏見や差別を経験したことがあるというのだ。

63%、つまり約3人に2人がLGBTコミュニティ内で差別や偏見を経験したことがあるという。今回、412人を対象にして調査をおこなったが、全体の77%が差別や偏見にあったことがあると回答している。差別や偏見を経験した割合はアプリなど、オンラインでの出会いの場(60%)や、また一般的なデートの場面(58%)で高くなっていた。

一方で、HIVに感染している人やエイズを発症している人自身が、自分で自分を責めてしまうことも多いという。74%、つまり4人中3人の人に何らかの恥ずかしさや自分を嫌う気持ちが生まれていた。また、約半数の人が周りからの偏見に対して申し訳なさを感じており、56%の人が自分自身を責めたという。

調査結果についてのコメント

英国のHIV/エイズの問題に取り組む団体、テレンス・ヒギンズ・トラスト(Terrence Higgins Trust)のショーン・グリフィン(Shaun Griffin)氏は、今回の調査結果について、

「3分の2の男性がゲイコミュニティでの差別や偏見が強いと回答したという事実は、とても残念でした。」

とコメントした。

一方でロンドンで映画監督を行うアンドリュー・キーツ(Andrew Keates)氏は

「HIVに感染しても適切な治療を行ってる男性は、正確にはほかの人に何の恐怖も与えていない。…HIVはかつては‘死刑宣告’だった。差別や無知に耐えながらの終身刑にしてはいけない。」

と話した。

画像出典:ADVOCATE

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