ドミニカ共和国のカトリック聖職者が差別的発言
ドミニカ共和国のカトリック教会の長、ロドリゲス枢機卿は、同国に駐在しているオープンリーゲイの米国大使であるウォーリー・ブリュースター(Wally Brewster)氏に対して、「妻」になりたいのならば家事に集中しなさいなどといった発言した。
米国大使に対しての差別的発言
ロドリゲス枢機卿が、ドミニカ共和国に駐在しているウォーリー・ブリュースター(Wally Brewster)米国大使に対して発言した内容が話題を呼んでいる。
ブリュースター大使は、オバマ大統領から任命された大使の一人であり、ゲイであることを公表している。ドミニカ共和国は彼の大使就任を喜ばしく受け止めた一方で、同性愛に反対する教会の長、ロドリゲス枢機卿は歓迎していなかった。
ロドリゲス枢機卿はAP通信に対し、
「その男は自分の大使館に戻るべきだ。彼は男の妻なのだから、家事に集中させてあげよう」
などと発言した。米国大使館はこのコメントを受け付けなかったという。
このような発言は以前にも
ロドリゲス枢機卿は以前にも、ブリュースター大使が彼の夫と一緒にいるビデオを非難し、大使を「ホモ(faggot)」などと呼んでいた。
そのビデオの中では、ブリュースター大使と夫がLGBTのプライド月間を祝福しており、
「世界中で6月はLGBTプライド月間であり、私たちは民主的な政府や人生、多様性、一体感、思いやり、そして平等を祝福する世界中の多くの都市や国の市民と一緒に、数百万人のLGBTの皆さんとこれを祝福できることを嬉しく思います。」
などとコメントしていた。このビデオについてロドリゲス枢機卿は、
「外交はそういった有害な主義主張を宣伝するためのものではない。
私は完全にこれに異議を唱える。…彼はどこか別のところでプライドを主張すべきだ。」
と批判していた。