一時撤去されていたオーストリア・ウィーンの同性カップルの歩行者用信号が復活!

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同性カップルの歩行者用信号が復活

オーストリアでは一部の都市では、昨年5月にゲイカップルとレズビアンカップルのシルエットが描かれた歩行者用信号を採用していた。しかし、昨年12月に極右政党の議員から不満が上がったことで、一時的に撤去されていた。しかし、Pink Newsによると、この不満は受け入れられず、再び街で同性カップルの信号が見られるようになったという。

ウィーンで同性カップルの歩行者用信号

同性カップルが手をつないでいるシルエットの歩行者用信号は、当初オーストリアの首都ウィーンで、2015年5月にウィーンでユーロビジョン・ソング・コンテストが開催されるのを機に導入された。

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ユーロビジョンは、欧州放送連合(EBU)加盟放送局によって毎年開催され、各国代表のアーティストが競い合う音楽のコンテストである。

予想外に好評だったた信号機

この同性カップルの信号機は人気を集め、リンツやザルツブルクにも広がっていった。

また、この信号機は本来、一時的に設置される予定であった。しかし、Facebook上で2万以上の人がこの信号機を設置し続けて欲しいと望んでいたことを受け、ウィーンのマリア・バシラコウ(Maria Vassilakou)評議員が、今後もずっとこの信号機を設置し続けるとの判断を下していた。

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極右政党からの批判、一時撤去へ

しかし、昨年12月にリンツ市議会の極右政党である自由党所属のマルクス・ハイン(Markus Hein)氏がこの同性カップルの信号機は税金の“悪用”であると主張し、一時的に撤去されることとなった。彼は、

「信号機は交通のためのものであり、人々のライフスタイルを伝えるためにと悪用されるべきではない。」

と述べたという。

しかし、リンツ市議会での採決では、彼の意見への反対票が多数集まる結果となった。最終的には、以前よりも多くの信号機が設置されることになったという。

信号機の復活を受け、活動家から喜びの声

LGBT団体HOSIのステファン・トゥマ(Stefan Thuma)代表は、信号機を再設置するという今回の決断を歓迎しているとThe Localで語っている。

この信号機を撤去しようという自由党の判断は、「国際的な関心」をひきつけた「恥ずべき点」であると彼は述べている。また、同時にこの信号は「ウィーンがオープンな年であることを知ってもらう」意図があったとも話した。

画像出典:Pink News

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