ゲイの大学生ダンサーへ、見知らぬ人からたくさんの応援が寄せられる
両親に「同性愛の治療」に連れて行かれ、家からも追い出されてしまったゲイのダンサーの大学生。その彼が、クラウドファンディングを通じて見知らぬ人からも応援の言葉や計り知れないほどの寄付を受けとり、夢に向かって再び歩き始めた。
同性愛を“治そう”としていた子ども時代
ジョエル・アンドリューは、有名なオクラホマシティー大学ダンスコースの1年生である。彼は12歳の時に同性愛の治療に連れて行かれた。毎週カウンセリングに行き、少しでもゲイだとか女々しいだとか思われることは何でも矯正されていた。
アンドリュー自身も、熱心に祈っていればストレートに“なれる”と本気で信じていたという。
「毎晩、僕は神様に僕をストレートにしてくださいと祈っていました。…上手くいきませんでした。」
知らない人からも寄付が集まる
彼は今18歳で、1年前からある男性と付き合いだした。すると両親は彼を家から追い出し、奨学金の書類にサインすることも拒否したため、彼は大学へ通うことができなくなってしまった。彼は家に返されることを恐れていたため、ダンスの先生の助けを借りて、GoFundMeというクラウドファンディングのページで1学期分の授業料である6,500ドルを集めはじめたという。
開始してまもなく、彼は6万ドル以上を集め、その支援の中には同性愛者の活動家のダン・サベージも含まれていた。彼の両親はこれまでの出来事を否定しているが、サベージはアンドリューの話を支持しているという。
数ヶ月前には不可能だったことが、今ならできるような気がします。
アンドリューは寄付に感謝して、以下のような言葉をサイトのページに書いている。
「数ヶ月前には不可能だったことが、今ならできるような気がします。」
「僕は友達や、サポーターの方々、そして知らない人達からのサポートや言葉に驚かされました。カミングアウトしたあとにこれだけたくさんの人が僕を愛し、サポートしてくれることがわかっていたら、僕はずっと前にこれを行っていたことでしょう。
僕が初めて「いつかきっとよくなるよ(It Gets Better)」という言葉を聞いたとき、僕は疑っていました。そんな事が起きるなんて信じられませんでした。僕は地元の小さい町で、僕を嫌っている人たちに囲まれながら、好きじゃないことをやって生きていかなければいけないと思っていました。今は、成功するチャンスがやってきていて、あなたたちみんなが夢を現実に変える大きな支援をしてくれました。」
画像出典:Pink News