Facebookが実名登録主義を見直しへ―LGBT当事者などにも対応

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Facebookが実名登録主義の方針転換を発表

Facebookのアレックス・シュルツ氏は物議を醸しているFacebookの実名登録主義を見直すという意向を示した。この主義をめぐっては、LGBTを含む多方面からかねてより批判を集めていた。

新しい実名主義についての説明

Facebookの成長に大きく貢献してきたアレックス・シュルツ氏は、Facebookの実名主義について、またそれがどう変化するかについてScribdへの長文の投稿で説明している。Facebookはサービスの利用をより安全なものとするために、実名登録主義を義務付けてきた。

この方針が導入された当時、一般的に「実名」というのは法律上の名前を指していたが、今後は「本名」、つまり友人や家族の間で知られている名前の登録も可能になるという

「私たちは(この方針を)よりよくしていくために非常に努力してきました。私たちはこれまで、LGBTの方々を含め人々がどのように偽のアカウントやなりすましのアカウントを使う人たちによって、オンライン上でいじめに遭い得るのかを直接見てきました。」

この方針の転換によって、ユーザーはなぜプロフィールで特定の名前の使用を選択したのかについての理由を詳しく説明できるようになる。更に、偽名を使用している疑いがあると「通報」した場合、報告した人は追加の情報の提供を求められる。

実名主義への批判

実名主義については、多方面より意見が寄せられている。

例えば、エチオピア人のLGBT活動家は、実名を使用していなかったためにFacebookのアカウントがブロックされていたという。また、実名で登録していないLGBTコミュニティのメンバーに対してもサイトの利用を禁止したために非難されていた。さらに、昨年の夏には数百人のドラァグアーティストも、実名でないことを理由に利用を禁止されていた。これについては、後にとある悪意のある「通報」を行っていた一人のユーザーの仕業であったことが明らかになった。

Facebookは今回の実名主義の方針転換によって、トランスジェンダーの人やドラァグアーティストの人たちが彼らが希望する名前を選択できるようになると期待している。しかし、現在のところ特に変化はなく、未だに実名以外での登録は禁止されている。

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FacebookのLGBTに対する姿勢

FacebookはこれまでもLGBTフレンドリーなイメージを発信してきた。昨年は6月のLGBTプライド月間にあわせて、メッセンジャー用にLGBTフレンドリーな無料スタンプなどをリリースしている。

また、米国版のFacebookでは現在、ユーザーに対して「男性(Male)」「女性(Female)」意外にも多様な性別の選択肢を提供している。しかし皮肉なことに、以前Facebookで勤務し、性別の選択肢を多様化に尽力したトランスジェンダーの女性も、この実名主義を守っていないとしてアカウントをブロックされているのだという。

FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏はサイトのQ&Aで実名主義について質問され、トランスジェンダーの人たちは法律上の名前を義務付けられるべきではないと回答していた。Facebookにとって、この実名登録主義への対応は喫緊の課題ともいえるだろう。

画像出典:Pink News

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