ドラァグ・クィーンになりたい男の子
8歳の男の子には、ドラァグクィーンになるという夢があった。その夢を、彼を応援する母親とプロのメイクアップアーティストのおかげで叶えることができたという。
ドラァグ・クィーンに憧れた男の子
米国・フロリダのメイクアップアーティスト、ジョーイ・キルマイヤー(Joey Killmeyer)さんがFacebookに1枚の写真を投稿した。そこには彼と、8歳の男の子イーサン(Ethan)くんが写っている。イーサンくんはミュージシャンで、ファッションデザイナーのジェフリー・スターの大ファンだという。
▼ジェフリー・スター
▼Facebookに投稿された写真
キルマイヤーさんはこの写真について以下のように話している。
「2,3週間前、僕はMACのレッスンの修了証をもらった。今日、始めてメイクをしてみた。本当は今日は予定が入っていなかったんだけど、予定が入ったんだ。この子はイーサンくん、8歳。彼はドラァグのメイクを学びたかったんだ。
彼はジェフリー・スターの大ファン。彼のお母さんも彼にとても協力的で、彼自身に自分らしさを見つけてもらおうとしている。僕が彼の顔の片側をメイクして、彼が反対側やってみたんだ。
彼はとっても上手だった。とても才能のある子だ。僕は、彼が将来素晴らしいアーティストになると思うよ。」
イーサンくんの母親
「でも僕は、彼のお母さんが言ったことにとても感動したんだ。彼女は、僕がイーサンくんに自分らしくいられるための勇気をあたえていたと言ってくれたんだ。僕が今日やりたかったことはまさにそれだった。
今日の経験は、僕がイーサンくんのと同じ年だった頃からは世界が変わってきていて、ほかの子とは違う子どもたちに希望があるのだということを僕に教えてくれた。
彼がゲイであるかどうかなんて、誰にもわからない。でも僕は、彼に彼らしく生き、そして将来何をしたいのかに気づけるようにしている彼のお母さんを、本当に尊敬している。」
投稿に寄せられたコメント
しかし、書き込まれたコメントの中にはイーサンくんのメイクや髪型について戸惑いを隠せないなどといった否定的なものもあった。
「ダメだ。ダメといったらダメなんだ。8歳の彼(彼女)に自分がどうなりたいかなんてどうやってわかるというんだ?」
「あなたが望む全てのサポート、つまりそのような振る舞いや見た目は、その年齢の女の子や男の子にはどう考えても不適切だ。」
一方で、イーサンくんや彼の母親を支持する声もある。
「これをみたら、文字通り涙が出てきた。子どもの自分らしさを表現するものに気づき、喜んで受け入れてくれる素晴らしい母親だ。」
「実際、これはセクシャリティとは全く関係がない。彼はたまたまメイクが好きな男の子だっただけなんだ。」
画像出典:Facebook(Joey Killmeyer)、The Wellz Street Journal